小笠原マルベリー

白花4弁のムニンノボタン


 

 

概要

 

例年7月初旬から中旬にかけて

開花するムニンノボタン(ノボタン科・固有種)。

 

ルート上で見られるのは植栽株で、

野生株のところは観光利用できない。

 

小笠原でのノボタン属の自生種は4種で、

3種は固有種。

 

父島のムニンノボタン、母島のハハジマノボタン、

北硫黄島のイオウノボタン、南硫黄島のノボタン。

南硫黄島のノボタンのみ広域分布種。

 

ムニンノボタンは普通4弁だが、

他の3種は5弁。

 

また、

ムニンノボタンだけ白花。

他の3種は色合いがやや違っていて、

薄桃色から桃色。

 

なお、父島での自生株の所は、

ガイドツアーでは行けない。

 

 

 

 

 

和名

 

ムニンノボタンは「無人野牡丹」。

小笠原のノボタンという意味であるが、

本種は父島のみに自生する。

 

ノボタン(野牡丹)は、山野で見られ、

花色などがボタンに似た種という意味であろう。

 

ノボタンとボタンでは科が違うので、

花の形は似ていない。

似ているのは花色だけ。

 

ムニンノボタンは花色が白なので、

花色さえ似ていません。

 

 

 

 

 

 

花は枝先に単生で、白い4弁

おしべ(長・葯は赤、短・葯は黄で、4ずつ)、めしべ1

 

花弁の中央部には

薄い赤みのあるラインが入っています。

 

 

 

樹形

 

本種は低木性で、

せいぜい人の背丈ぐらいの樹高

 

 

 

 

 

葉は対生で、先の尖った楕円形、

葉脈は三行脈で特徴的

 

葉の両面に少し毛が生えている

 

 

 

 

 

 

見るには?

 

植栽株を見るのは

保護地域のルート沿い2箇所で見られます。

 

東平&初寝山(森歩き)

 

 

夜明平(村民の森・ムスタング・ノボタン)ルート紹介

 

観光の方はガイドツアーに参加いただきたい。

 

どちらも森歩きツアーで歩くコース。

 

 

森歩き

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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