小笠原マルベリー

桜ではない、アカネ科のシマザクラ花


 

桜ではない、アカネ科のシマザクラ花

 

概要

 

道路沿いにある定点チェックポイントの

シマザクラ(アカネ科・固有種)が開花しています。

例年7月頃から咲き始めて、かなり長期間花が見られます。

 

サクラの仲間ではないシマザクラ。

サクラに似ているのはほんのりとした薄い花冠の色だけです。

 

シマザクラ(島桜)と紛らわしい和名をつけたものですね。

ガイドとしては、和名で解説のネタにはなりますけどね。

 

 

 

花はごく薄い 淡紫色、筒状で4裂、裂片は線形で反曲 (カールしています)。

4裂部分は細長くのびて反り返っています。

おしべ4、めしべ1です。おしべ、めしべも長くのびています。

 

花の裂片、おしべ、めしべともみな細くのびているので、

近くで見ないとそれぞれの見分けがつきにくいです。

 

 

樹形

 

本種は、桜の仲間(バラ科)ではなく、アカネ科です。

草本ように見えますが、小低木です。

 

道沿いでも、このように岩場などで生えているのを数カ所見かけます。

 

 

 

葉は披針形で、対生です。

 

 

マルバシマザクラ

 

近縁種のマルバシマザクラとは、明らかに葉の形が違っています。

ただし父島ではマルバはかなり個体数が少ないです。

 

シマザクラとマルバシマザクラでは花期が違っていて、

マルバは5月頃に咲いています。

 

 

ツアーでは

 

シマザクラは林内や道路沿いにポツポツと生えています。

自分で見つけるのはやや難しいかもしれません。

 

景観ツアーや森歩きでご紹介します。

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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