桜ではない、アカネ科のシマザクラ花
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桜ではない、アカネ科のシマザクラ花
概要
道路沿いにある定点チェックポイントの
シマザクラ(アカネ科・固有種)が開花しています。
例年7月頃から咲き始めて、かなり長期間花が見られます。
サクラの仲間ではないシマザクラ。
サクラに似ているのはほんのりとした薄い花冠の色だけです。
シマザクラ(島桜)と紛らわしい和名をつけたものですね。
ガイドとしては、和名で解説のネタにはなりますけどね。
花
花はごく薄い 淡紫色、筒状で4裂、裂片は線形で反曲 (カールしています)。
4裂部分は細長くのびて反り返っています。
おしべ4、めしべ1です。おしべ、めしべも長くのびています。
花の裂片、おしべ、めしべともみな細くのびているので、
近くで見ないとそれぞれの見分けがつきにくいです。
樹形
本種は、桜の仲間(バラ科)ではなく、アカネ科です。
草本ように見えますが、小低木です。
道沿いでも、このように岩場などで生えているのを数カ所見かけます。
葉
葉は披針形で、対生です。
マルバシマザクラ
近縁種のマルバシマザクラとは、明らかに葉の形が違っています。
ただし父島ではマルバはかなり個体数が少ないです。
シマザクラとマルバシマザクラでは花期が違っていて、
マルバは5月頃に咲いています。
ツアーでは
シマザクラは林内や道路沿いにポツポツと生えています。
自分で見つけるのはやや難しいかもしれません。
景観ツアーや森歩きでご紹介します。
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