現在は外来種とされるチクリンカの花
目次
概要
現在は
外来種とされるチクリンカ(ショウガ科・外来種)。
父島でわずかに野生化個体があります。
固有種とされていた時期は
自生地はわずかとされていました。
外来種とされる見解については
下記の論文をご覧ください。
植物研究雑誌 80(6): 361–363(2005)
絶滅危惧1A類チクリンカ(ショウガ科)の正体」
:植物研究雑誌 THE JOURNAL OF JAPANESE BOTANY (jjbotany.com)
絶滅危惧1A類チクリンカ(ショウガ科)の正体 (jst.go.jp)
調査によって、
絶滅危惧種から外来種へとなったチクリンカ。
扱いも全く変わるので、
心情としては、なんだかかわいそうな存在。
和名
チクリンカ、
漢字では「竹林花」でしょうか?
正解でしょうか?
(要調査)
実際の様子
草丈は2Mほどですが、
大きいものは3-4Mほどまでのびています。
花期は夏場7-8月頃。
花序の先にまとまった花をつける
花被片はピンクと白
花 正面から
花 横から
花のつくり
簡潔に書くと、
花被片は6(萼片に相当の外花被3、花弁相当の内花被3)、
おしべ6,めしべ1です。
外花被3は花の基部に筒状になっています。
内花被3は白で3裂(上側1,下側2)です。
大きく桃色で大きいV字のものが唇弁ですが、
これは花弁ではありません。
おしべ2が唇弁の形になったものです。
おしべは外3、内3で計6です。
外の3のうち1は退化し、2は唇弁の脇に付属片となっています。
内の3のうち、2は唇弁に、残る1つが機能しています。
棒状にのびていて、先端部が桃色で丸い形のものが、
機能しているおしべ1です。
葯は内側(めしべがある側)についています。
めしべも、おしべとくっつくように、
細い棒状のものが延びていて、先端に柱頭が見えます。
かなりわかりにくいですね。
見るには
現在、小笠原亜熱帯農業センターで、
ごくわずかに野生化個体が生えています。
ハウスで栽培していたのが逸出したかと思う場所に
生えています。
興味のある方は、リクエストいただければ、
森歩きで紹介できます。
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