今昔、小笠原神社
今昔、小笠原神社
現在の小笠原神社は扇浦・納涼山にあります。
緩やかな坂を少し上りますが、海岸から5分ほどで着きます。
明治前半、大滝に小笠原貞頼を祀る貞頼神社が創設され、
明治後半、現在の扇浦に移設、天照大神を主神とする小笠原神社とされました。
(資料により年の記載に違いがあり、確定できないため明治としました)
海岸から通じている参道にはコンクリートの鳥居があります。
かなり傾いていますね。
手前から見て、
左の柱の裏側には鳥居の建立日付が書かれていいます。
日付は昭和2年3月15日です。
昭和2年3月は、
後述しますが、小笠原神社旧跡地の標識が建てられた月です。
また昭和2年7月には、
昭和天皇が行幸されて、この地も訪れています。
(明治政府の開拓記念碑の前での写真も残っています)
鳥居の建立年月は、そういうことと関係していると推定されます。
こちらが都指定旧跡となっている小笠原神社旧跡地です。
指定の経緯は、
昭和2年3月 標識、昭和27年4月1日 史跡指定、昭和30年3月28日 旧跡指定」。
https://bunkazai.metro.tokyo.lg.jp/jp/search_detail.html?page=1&id=792
小笠原神社ははじめこの大滝にありました。
(巽道路からやや山中に入る場所)
その後、
現在の地に移転したので、旧神社の場所は今では樹林の中です。
道すら、あまりはっきりしなくなっていて、この跡地を訪れる人はほとんどいません。
たまに神社関係者が訪れることはあるようです。
人が訪れることすらしない地を旧跡として指定しておくのは
意味があるのかと現地を訪れたときに考えました。
旧跡としておくなら、整備し、案内板での立てるべきででしょうね。
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