小笠原マルベリー

表面が粘着性でヌルヌルしたチチアワタケ


  

 

 

概要

 

10月後半から雨がよく降る小笠原です。

(2020)

林内でも、

きのこの発生が増えてきました。

 

父島では比較的よく知られたきのこの1種、

チチアワタケも出ていました。

過去の記事見ると、

8-10月頃に出ることが多いようです。

 

このきのこは食用になるようですが、

中毒の事例もあるので、注意が必要です。

 

 

和名

 

チチアワタケは「乳粟茸」と書く。

 

由来は、アワタケに似て、

幼菌時、管孔や柄から乳液を分泌することからのよう。

 

アワタケの由来は不明。(要調査)

アワタケ – Wikipedia

 

 

 

 

 

生えている様子

 

 

傘の径は10-15cmほどの大きいきのこ

表面はパンケーキのような色が普通

触るとねばねば・ぬるぬるした感触

 

ひだの部分は網目でスポンジのよう

こちらも触ると、ねばねばぬるぬるしています

 

 

 

 

 

 

外来種のきのこ?

 

このきのこは

リュウキュウマツの根と共生するのが分かっています。

そしてリュウキュウマツは外来種です。

つまり、リュウキュウマツとともに、

小笠原に入ってきたきのこと思われます。

 

文献資料にも、そういう説明があります。

「本種はマツ属と共生する外生菌根菌であり,

 現在の小笠原諸島で見られる個体は,

 ~リュウキュウマツとともに琉球列島から

 持ち込まれたものである.」

52_17.pdf (kahaku.go.jp)

 

ですので、

チチアワタケは外来種のきのこという見解です。

 

 

 

 

 

見るには

 

各所で出るきのこなので、

林内で見ることがあると思います。

ポイントはリュウキュウマツです。

 

ツアーでは

各種の林内を歩くツアーで見ることができます。

ただし、

必ず見られるというものでもありません。

 

出ているときは紹介します。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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