海岸につるでのびるスナヅルの花と果実
目次
海岸につるで広がるスナヅルの花と果実
概要
父島では
いくつかの海岸で広がっているスナヅル(クスノキ科・広域分布種)。
一見すると、細いロープ・漁網のようです。
海岸での分布が多いですが、
まれに山地の開けたところで生えているのもあります。
つる性で、砂地をはうように広がっています。
寄生植物なので、葉は退化して分かりません。
寄生しているのは地下の部分のようです。
和名のスナヅルは砂蔓です。わかりやすいですね。
こんなつるで、クスノキ科なんて、
まったく科のイメージにそぐわない気がしますね。
花と果実
花期・果期とも通年のようで、
いつ見ても、花と果実がついています。
花はごくこぶりの淡黄色で、
親指の爪と比べるともかなり小さいのがわかります。
ルーペが必要なぐらいの花ですが、
たしかにクスノキ科っぽいです。
花のつくりは
花被片6、おしべ9、めしべ1となっているようです。
花被片は大(萼片3)、小(花弁3)です。
果実は黄緑色で、花よりは大きめです。
ですが、直径10㎜もありません。
スナヅルをぱっと見たとき、
白い小さな粒がつぼみで、少し大きめの黄緑色の粒が果実です。
ツアーでは
スナヅルは海岸で見られるので、景観ツアーや森歩きで訪れます。
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