「種の保存法」指定のナガバキブシ花
目次
概要
ナガバキブシ(キブシ科・固有種)は
2018年に種の保存法に指定されています。
まだ保護増殖事業計画はできていません
(2021年はじめ)。
list_ESPA20210401.pdf (vill.ogasawara.tokyo.jp)
本種は父島列島(父・兄)にわずかに自生し、
雌雄異株の低木です。
父島では東平などの乾性低木林内に分布します。
小笠原のキブシ科植物は
ナガバキブシとハザクラキブシの2種です。
ハザクラキブシは母島に自生します。
2種とも種の保存法に指定された固有種です。
和名
ナガバキブシは、
「長葉木五倍子(木付子)」と書きます。
つまり長い葉の木五倍子です。
キブシの果実は、
ふしの代用として、黒色染料にします。
そこから和名がついているようです。
ふし(五倍子)は
ヌルデの若葉などに生じる虫こぶです。
花
花期は1-2月頃。
花は穂状花序の先につきます。
雄花(両性花?)
2021年1月13日時点で、
花が咲いていました。
雄花 拡大
おしべが発達しているので、雄株あるいは両性株と思われます。
花弁は淡黄緑色。
花弁や萼片は4、おしべは8、めしべは1です。
本種は雌雄異株で、
雄株・雌株・両生株があるようです。
雌花
子房がふくらんでいます、おしべは退化
樹高
低木性で人の背丈ぐらいです。
葉
葉は互生。葉の縁には鋸歯があります。
葉の形は卵状長楕円形。ナガバというとおり、やや細長い葉です。
果実(液果)
直径1.5-2㎝ほど
まだ青い状態、のち黒っぽく熟れて落果する
黒く熟れた状態
中の種子は小さく赤味を帯びて多数
見るには
森のツアーで
歩くルート沿いでごくわずかですが見られます。
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