夜明・湾岸道路での自生植物(26)ムニンシャシャンボ
目次
初めに
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は
90種類ほどあります。
1種類ずつ、特徴や見られる場所を紹介していきます。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
(26)ムニンシャシャンボ(ツツジ科・固有種)
低木性のムニンシャシャンボ。
分布は父島列島(父島と兄島)のみで、
おもに乾性低木林に自生します。
父島の個体数はそれなりにあります。
この夜明・湾岸道路ルート沿いでは
ごくわずかしか見られません。
道沿いでは、夜明平・傘山付近に1本ずつあります。
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小笠原で自生のツツジ科植物は
本種とムニンツツジの2種のみです。
両種とも分布は父島列島のみです。
特にムニンツツジは父島のみに分布します。
(2021年時点、野生株は1株のみ)
和名
ムニンシャシャンボは
「無人小小坊あるいは無人小小ん坊」と書きます。
小笠原のシャシャンボの意味です。
小小坊は小さな果実からの由来のようですね。
Taro-ヤクシカ好き嫌い図鑑(図鑑 (maff.go.jp)
花
花期は1-月頃からで、総状花序の先に小さな白い花を多数つけます。
花の盛りは2-3月頃です。花の数が増えてくると周辺に芳香が漂います。
横から見ると、小さな白いチューリップのよう。
花冠は基部が広く、先が細めの筒状です。
花冠先端は浅く5裂で、星形に見えます。
中にはおしべ10,めしべ1。
花冠を開き、おしべとめしべ部分の拡大。
葉
葉は互生。葉の先は尖ります。
新葉は明るい薄い緑色です。
ツアーでは
おもに森歩きで紹介します。
東平などのいくつかのルートで見られます。
景観ツアーでも、中央山で1本見られます。
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