夜明・湾岸道路での自生植物(34)シマギョクシンカ
目次
はじめに
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は
90種類ほどあります。
それを順に紹介していきます。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
(34)シマギョクシンカ(アカネ科・固有種)
’21/3月下旬、夜明平ルート沿いで、
シマギョクシンカ(アカネ科・固有種)の花を見つけました。
花期は一般的には4-5月頃で、
花の盛りの時期に芳香が漂っていることもあります。
本種は林内で陽があまりささないような所で
ぽつりぽつりと生える樹高1-2m程度の低木です。
まれに林縁などでも生えています。
分布は父島・母島列島に広く分布します。
この夜明・湾岸道路ルート沿いでは、
夜明道路沿いの東平付近でわずかに見られます。
和名
シマギョクシンカは「島玉心花」と書きます。
花序が半球状なので、
玉心花(ギョクシンカ)となったのであろうと思います。
小笠原の自生種なので、
島がついて、シマギョクシンカです。
花
花は半球状の集散花序に、まとまってつきます。
花が盛りの頃に見ると、白い半球状に見えます。
これが玉心花の由来と思われます。
1つの花は白5裂、おしべ5、めしべ1。
めしべの花柱は棍棒状です。
棍棒状のめしべ
葉
葉は対生。
長楕円形で先は尖ります。
対生の葉が90度ずれて順に出ています。
見るには?
おもに高木性林内で見られる低木性樹木。
父島では各所でぽつりぽつりと見られます。
普段は目立たないので、あまり紹介していません。
花が咲いている時期はおもに森歩き紹介します。
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