「幕末外国奉行 田辺太一」(尾辻紀子)
目次
概要
2006年発行、
「幕末外国奉行 田辺太一」(尾辻紀子)。
初めは新人物往来社からですが、
現在はカドカワに吸収合併されています。
もう残念ながら新刊では買えないようです。
幕末外国奉行 田辺太一 尾辻紀子:生活・実用書 | KADOKAWA
本書では
田辺太一(たなべたいち(やすかず))の半生を描きます。
16歳で親に同行して甲府に行くところから、
岩倉使節団から帰国する43歳までが書かれています。
彼もパリ万博に出かけています。
田辺は85才まで生きたので、
明治維新以降のことはほとんど書かれていません。
そういう意味では
タイトル(幕末外国奉行)の通りなのですね。
田辺と小笠原
田辺太一は
幕末と明治維新後と2回も小笠原領有に関わった人物。
本書では幕末の来島については記載があります。
明治維新後の来島についてはありません。
1861年の幕府の小笠原巡検には、
外国奉行支配調役並として来島しています。
島内巡検の様子も書かれています。
二見、扇浦、清瀬、釣浜、宮之浜、初寝浦、夜明山、乳房山など、
巡検しながら地名を名付けています。
小笠原の歴史に興味ある人も面白く読める本です。
咸臨丸 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
ゆかりの場所
田辺の直接な足跡はありませんが、
本書で出てくる地名や人物にゆかりの場所は残っています。
歴史ツアーや景観ツアーで
そういった場所もめぐります。
前の記事へ
次の記事へ