小笠原マルベリー

「会津の義」(植松三十里)


 

概要

 

2019年発行、

「会津の義」(植松三十里)。

本書は文庫のための書下ろしです。

会津の義 幕末の藩主松平容保/植松 三十里 | 集英社 ― SHUEISHA ―

植松三十里 – Wikipedia

 

主人公は

9代会津藩主・松平容保(まつだいらかたもり)。

実質、会津藩最後の藩主。

松平容保 – Wikipedia

 

松平容保の生き様を描きます。

 

本書では

鳥羽伏見の戦いから筆が始まります。

 

タイトルの「会津の義」とは何か?

 

将軍に忠義を尽くしながらも、

会津戦争にいたります。

そこには、

「会津への義」というものがあったのだと思います。

 

 

 

 

 

 

松平容保

 

会津松平家の養子となった容保は

会津藩の家訓を守りながら生きます。

家訓の第一条は、将軍に忠義を尽くすというもの。

 

幕末、京都守護職につき、手腕を発揮します。

鳥羽伏見の戦い中、

徳川慶喜に随行させられ江戸へ向かいます。

 

そののち、家訓にそむいてまでも、官軍に戦いを挑み、

会津戦争となります。

 

戦い敗れ、

容保は謹慎の身となります。

 

明治になって、しばらくしてから、

要請を受け、日光東照宮の宮司となります。

徳川家との強い関係性が評価されたようです。

 

幕末の一時期、

徳川慶喜に翻弄された容保でもありました。

 

 

 

 

 

 

参考

 

「水戸維新 近代日本はかくして創られた」(マイケル・ソントン)

 

「司馬遼太郎と城を歩く」(司馬遼太郎)

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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