小笠原マルベリー

植生回復ボランティア活動で西島へ(’23/2/5)


 

 

概要

 

’23/2/5、

西島の植生回復ボランティア活動に参加した。

これは島内団体が

内地企業からの助成金を取って実施のもの。

 

西島は

全域にトクサバモクマオウが広がっている。

外周部はほぼ純林であるが、

内陸部にはある程度、在来植生が残る。

 

今回の作業場所は

西島の北部山中で、在来植生があるエリア。

 

作業は2種類。

モクマオウの薬剤注入による駆除作業と、

周辺での在来種の種取りとその播種。

 

昼まで作業をして、午後は戻るまで自由時間。

午後、

僕は植物相が気になるので、内陸部を散策した。

 

 

 

 

 

 

 

当日の様子

 

 

西島東側遠望

 

上陸地点は西側に回り込む

 

西側の上陸地点

 

磯に降りる

 

 

浜から内陸部へ移動開始

 

周辺はトクサバモクマオウの純林

 

林内移動中

 

小さな島だが沢もある

この日も水が流れていた

 

トクサバモクマオウの樹林の斜面

 

オガサワラビロウの果実

 

播種にあたっては、こういう果実を拾った

 

在来植生のところにアカガシラカラスバト復数羽いた

 

内陸部の作業箇所

 

トクサバモクマオウ駆除や播種

 

 

作業後の散策

 

北西部  西之岩が見える

 

同上

 

北西部から弟島遠望

 

同上

 

南部尾根から父島遠望

 

 

同上

 

南西部の尾根

ほぼ草地となっている

過去の経緯をよく知らないのだが、不思議な景観だ

 

同上

 

南西部から西島展望

 

 

 

 

 

 

 

 

西島植生回復について

 

 

西島は外周部は崖地で

ほぼトクサバモクマオウの純林。

 

トクサバモクマオウは、潮にも強いし、

窒素固定できるので、やせ地にも強い。

こういう場所は手を入れても、

在来種の植生回復が難しいと考える。

 

現在やっているように、

内陸部の在来植生のあるところから駆除して、

そこをしっかりとした在来林に戻すのがいいだろう。

そこから徐々に

外周部に作業を進めるがいいだろう。

 

こういう作業は成果がしっかり見えるには

10-20年の年月が必要。

 

自分がやったことの成果を

次世代の人が見るような感じである。

 

つまり

うまくいっても、うまくいかなくても、

その結果は次世代が見ることになる。

 

次世代のために、気長にやるしかない。

でも負の遺産を残さないために慎重に。

 

 

 

 

 

 

 

行くには?

 

 

属島は

南島以外は観光利用はできない。

 

そのため、

この西島も観光では行けない。

調査・作業などでしか行くチャンスはない。

 

島民ならば、

ボランティア活動がチャンスである。

時々、地元団体、行政が募集している。

 

西島植生回復ボランティア(’21/2/23)

 

なお遠望はあちこちからできる。

各種ツアーでも紹介している。

 

全ツアーメニュー

 

 

 

 

 

参考

 

 

マルベリーレポート集

メールでのお問い合わせはこちら

メールでのお問い合わせ

マルベリーでは、山歩き(千尋岩)、森歩き、戦跡ツアー、スター&ナイトツアー、サンセット・ナイト、歴史ツアーなどを開催しております。

    は必須項目です。必ずご記入ください。

    お名前

    ふりがな

    メールアドレス

    ご住所


    お電話番号

    お問合せ内容

    個人情報の取り扱い

    個人情報保護方針に同意し、送信する

    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

    この著者の記事一覧

    コメントは受け付けていません。


    関連記事RELATED ARTICLE

    PAGE TOP