小笠原マルベリー

夜明・湾岸道路一周での自生植物(75)オガサワグワ


 

 

はじめに

 

夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は

90種類ほどある。

1種類ずつ、

特徴や見られる場所を紹介していく。

島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)

 

 

 

 

 

(75)オガサワラグワ(クワ科・固有種)

 

落葉高木で、

雌雄異株のオガサワラグワ(クワ科・固有種)。

大木にまで育つ樹木である。

オガサワラグワ (affrc.go.jp)

オガサワラグワ: マルベリーの日記&小笠原情報箱 (seesaa.net)

 

落葉高木とはいっても

すぐに新葉が出て、落葉期間は短い。

例年、10月ごろ。

新葉が出ると、すぐ花期を迎える。

 

亜熱帯小笠原で、落葉する自生種はいくつか

 

本種は大木になるが、

大きく育つと松肌のような木肌になる。

 

かつて高級材として切られた経緯があり、

個体数はかなり少ない。

 

さらに、

外来種・シマグワ(ヤマグワ)との交雑株も多数ある。

純粋か交雑かは

葉の形でほぼ見分けがつく。

 

オガサワラグワ、雑種の見分け方

 

現在、純粋なオガサワラグワ成木は、

父島50本程度、母島39本、弟島35本程度。

計124本程度。(2023年時点)

 

小笠原での分布は

父島、弟島、母島など。

 

このルート沿いでは、

オガグワの森入口で植栽株が見られる。

なお野生株は

桑ノ木山歩道入口(夜明道路沿い)から近いところに

1本生えている。

 

小笠原で、クワ科固有種は本種のほか、

オオヤマイチジク、トキワイヌビワ、

オオトキワイヌビワで、計4種である。

 

 

 

 

 

 

和名

 

オガサワラグワは「小笠原桑」と書く。

 

まさに

小笠原のクワである。

 

クワ – Wikipedia

 

 

 

 

 

実際の様子

 

 

葉は互生で心形(ハート形)

先端はとがり気味

縁には粗い鋸歯がある

 

 

大きく育つと茶色の樹皮

樹皮ははがれやすく松肌のよう

 

 

弟島の野生株樹形

 

 

 

山中に残る大木の切り株

コケが生えるが材は黒くてかたい

 

 

オガサワラグワのアクセサリー(数珠)

 

 

 

 

 

 

 

ルート沿いの様子

 

 

オガグワの森入口  夜明道路沿い

 

 

オガグワの森入口の切り株展示

 

オガグワの森  植栽株

 

 

夜明山入口から50ⅿほど奥にも植栽株

 

同上 植栽株

 

桑ノ木山野生株

 

中央部の黒い木肌の樹木

胸高に青いテープ

 

 

 

 

 

見るには

 

 

植栽株であれば、

集落内やルート沿いに複数本ある。

 

またオガグワの森に行けば多数見られる。

村民参加の森づくりプロジェクト | 小笠原村公式サイト 

 

野生株では

観光ルート沿いでは1本だけ見られる。

桑ノ木山歩道から見られる。

 

 

 

オガサワラグワに興味のある方は

リクエストしていただきたい。

森歩きツアーで紹介している。

 

森歩き

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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