小笠原マルベリー

オオハマボウとゴバンノアシの落花


 

 

概要

 

’23/6月下旬、まちなかのお祭り広場で、

オオハマボウとゴバンノアシの落花に気がついた。

どちらも大柄の花なのでよく目立つ。

 

オオハマボウ(アオイ科・広域分布種)は自生種、

ゴバンノアシ(サガリバナ科・外来種)は植栽の外来種。

どちらも大きな樹木になている。

 

 

オオハマボウは黄花で離弁花だが、

花弁は全部くっついたまま落ちる。

落花は赤花のように赤変している。

 

夜明・湾岸道路一周での自生植物(6)オオハマボウ

 

ゴバンノアシは白花の離弁花。

落ちる時には

花弁は1枚づつに、おしべはまとまって落ちる。

まれに花弁とおしべがくっついたままもある。

 

普通は長いおしべのまとまりが目立つ。

 

 

おしべが目立つゴバンノアシの花

 

花期には咲いているところばかりではなく、

こうやって落花を楽しむのもありかと思う。

 

余談だが、この時期、山に行くと、

ヒメツバキの落花がやたら目立っている。

 

夜明・湾岸道路一周での自生植物(3)ヒメツバキ

 

 

 

 

 

実際の様子

 

 

オオハマボウ

 

落花は赤変

 

樹上で開花している状態

 

花は黄色5弁

花柱のまわりに、おしべが多数つく

先端部は5裂の柱頭

 

 

 

 

 

 

ゴバンノアシ

 

樹上で開花している状態

 

大柄の花で、乳白色の4弁花

長いおしべ多数で、めしべ1

 

花弁とおしべがくっついた落花

 

おしべだけになった落花

 

 

 

 

 

 

 

見るには

 

お祭り広場はまちなかの海辺にある。

小笠原ビジターセンター・大神山公園|自然公園へ行こう! 

 

オオハマボウは海岸性の自生種ゆえ、

海岸に行けば生えているところが多い。

 

ゴバンノアシは植栽木ゆえ、

公園や人家まわりに限定される。

野生化はしていない。

分かりやすいのはこのお祭り広場。

 

2種とも、

興味があれば、各種ツアーで紹介できる。

 

全ツアーメニュー

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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