「特攻-戦争と日本人」(栗原俊雄)
目次
概要
2015年発行、
「特攻-戦争と日本人」(栗原俊雄)。
特攻とは、「特別攻撃」のこと。
本書を読むと一通り特攻が理解できるかと思う。
陸・海軍とも特攻を行い、
攻撃機も空、海(水面)、水中と様々であった。
はっきり言って、
戦艦大和だって特攻であった。
特攻
普通、攻撃は帰還を前提に戦いに出る。
特攻は、相手に突っ込む攻撃なので、
帰還は考えられていない。
近年、時々見られる自爆テロを、
軍の攻撃機を使って行うものと考えればわかりやすい。
特攻で戦死した人には申し訳ないが、
自爆攻撃は特別攻撃でも何でもない。
自爆攻撃を美化するような言葉のまやかしだと思う。
特攻は自らの意思で出たといわれるが、
強制的な事例も著者は述べている。
こんなひどい話がかつて日本にはあった。
特攻という言葉が認知されているが、
軍首脳を断じるという意味で自爆攻撃と
変えてほしいぐらいだ。
この本の帯には「美学か、外道か」とある。
外道以外のないものでもないと思う。
(出撃した方がうかばれないとは思うが、
軍首脳の大きな間違いであった)
目次
序章 「特攻」とは何か―「組織的行動」前史
第1章 神風特別攻撃隊―フィリピン戦線からの始動
第2章 終わらない航空特攻―沖縄から本土へ
第3章 戦艦、魚雷、機雷、ボート―繰り出される「奇手」
第4章 語り継がれた70年―「特攻」の戦後史
終章 21世紀に生きる「特攻」―離島、黒島
著者
栗原氏は
精力的に硫黄島に調べられている。
参考
小笠原には船の特攻隊、震洋の基地があった。
出撃はなかった。
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