「洞窟の生存者」(菊村到)
目次
概要
1985年発行、
「洞窟の生存者」(菊村到)。
*菊村到・・きくむらいたる
Amazon.co.jp: 洞窟の生存者―小説・太平洋戦争: 菊村 到
(発行元・光文社文庫サイトでは検索できず)
太平洋戦争中の戦地で、
兵士の行動を題材とした、10編の小説である。
著者によると、ほとんどが本人の経験ではなく、
他の人から聞いた話がもとになっているとのこと。
舞台の戦地は、
硫黄島2、フィリピン3、メレヨン島、ニューギニア、
中支、オーストラリアなど。
それぞれの作品で、
戦時末期の兵士の動向が克明に描かれる。
ほとんどが、防戦(逃亡)の状況である。
そのため、
かならず死がともにある状況となっている
著者は芥川賞作家。
受賞作は「硫黄島」。(まだ未読である)
硫黄島
10編のうち、2編は硫黄島が舞台。
タイトルは、
表題作「洞窟の生存者」、「硫黄島の太陽」。
表題作「洞窟の生存者」は、
洞窟で潜む兵士の姿を描く。
「硫黄島の太陽」は、
米軍の上陸によって、居場所を移動しながら、
どんどん追いつめられる様子が描かれている。
参考:硫黄島
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