小笠原マルベリー

「血の日本史」(安部龍太郎)


 

 

概要

 

1993年発行、

「血の日本史」(安部龍太郎)。

安部龍太郎 『血の日本史』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)

 

タイトルからして、重そうな感じで、

楽しく読めそうではない。

 

46の短編小説は、

歴史上の出来事が題材となる。

それも、負の出来事がほとんど。

暗殺、殺人、自害など、死がかかわるものが多い。

それゆえ、「血の日本史」なのであろう。

 

時代は527年から1878年にかけてで、

その間の46の事件。

 

世間的な認知度は差があるので、

興味を引きにくい短編もあるだろう。

やはり認知度のある事件の方がとっつきやすい。

 

 

 

 

目次

 

五二七 

筑紫国造・磐井、征新羅軍を阻み叛乱 

†大和に異議あり

 

六四三 

蘇我入鹿、山背大兄皇子を討つ 

†蘇我氏滅亡――前編

 

六四五 

中大兄皇子、蘇我入鹿を暗殺 

†蘇我氏滅亡――後編

 

七二九 

長屋王、謀叛の疑いで糾問され自殺 

†長屋王の変

 

八六六 

応天門が炎上、伴善男ら流刑 

†応天門放火

 

九三九 

平将門挙兵し新皇と自称 

†鉄身伝説

 

一〇六二 

源頼義、安倍貞任・宗任を破る(前九年の役) 

†北上燃ゆ

 

一〇八七 

源義家、清原家衡・武衡らを謀殺(後三年の役) 

†陸奥の黄金

 

一一一三 

醍醐寺の僧・仁寛、天皇暗殺の計画が発覚、配流 

†比叡おろし

 

一一五六 

保元の乱起こり、崇徳上皇配流、源為朝大島に流刑 

†鎮西八郎見参

 

一一五九 

平清盛、藤原信頼・源義朝らを破る(平治の乱) 

†六波羅の皇子

 

一一七七 

平家打倒の陰謀発覚、俊寛ら流罪となる(鹿ケ谷の陰謀) 

†鬼界ガ島

 

一一八四 

木曽義仲、義経・範頼に討たれ、粟津にて敗死 

†木曽の駒王

 

一一八九 

義経、衣川で敗死、頼朝、奥州征伐に出発 

†奥州征伐

 

一二一九 

公暁、源実朝を暗殺 

†八幡宮雪の石階

 

一二二一 

後鳥羽上皇、討幕のため挙兵(承久の乱) 

†王城落つ

 

一二七四 

蒙古軍、対馬・壱岐を経て筑前に襲来 暴風のため壊滅 

†異敵襲来

一三三二 

護良親王、吉野で挙兵、楠木正成もこれに呼応 

†大峰山奇談――前編

 

一三三三 

護良親王、征夷大将軍に 翌年、流罪となる 

†大峰山奇談――後編

 

一三五一 

高師直、足利直義と争い、京都騒擾のはてに討たれる 

†霧に散る

 

一四三五 

延暦寺衆徒、根本中堂に放火 

†山門炎上

 

一四八六 

上杉定正、太田道灌を相模に殺す 

†道灌暗殺

一五五一 

大内義隆、陶隆房に襲われ山口を出奔し自殺 

†末世の道者

 

一五六五 

将軍足利義輝、三好義継・松永久秀らに殺される 

†松永弾正

 

一五八一 

信長、高野聖千余人を斬る 

†余が神である

一五九一 

千利休、自殺す 

†沈黙の利休

 

一五九五 

秀吉、秀次を高野山に追い自殺させる 

†性

 

一六〇九 

烏丸光広らの公家衆、姦淫により罰せられる 

†姦淫

一六一五 

大坂城落城、淀君・秀頼自害 

†大坂落城

一六三三 

鎖国令  徳川忠長、高崎の配所で自殺 

†忠長を斬れ

 

一六五一 

由比正雪、幕府転覆の陰謀露顕(慶安事件) 

†浪人弾圧

 

一六五七 

振袖火事(明暦の大火)

旗本・水野十郎左衛門、幡随院長兵衛を殺す 

†男伊達

 

一六七二 

江戸・浄瑠璃坂で仇討事件起こる 

†雛形忠臣蔵

 

一六八三 

八百屋お七、火刑に処せられる 

†お七狂乱

 

一七〇四 

初代市川団十郎、市村座で横死 

†団十郎横死

 

一七一四 

幕府、大奥老女・絵島らを処罰する 

†絵島流刑

 

一七四六 

加賀藩、大槻朝元に蟄居を命じる

(加賀騒動) 

†加賀騒動――前編

 

一七四八 

加賀藩の大槻朝元、配所で自殺 

†加賀騒動――後編

 

一七八四 

佐野政言、田沼意知を江戸城中に刺す 

†世直し大明神

 

一八二三 

松平外記、江戸城内で本多伊織らを斬り、自殺 

†外記乱心

一八三七 

大塩平八郎、大坂で叛乱、鎮圧さる 

†大塩平八郎の乱

 

一八五二 

銭屋五兵衛、獄死 

†銭屋丸難破

一八六二 

薩摩藩士・有馬新七ら、島津久光の命で斬られる 

†寺田屋騒動

一八六六 

孝明天皇没 

†孝明天皇の死

 

一八六七 

坂本龍馬・中岡慎太郎、暗殺さる 

†龍馬暗殺

一八七七 

西南戦争起こり隆盛自刃、翌年、大久保利通暗殺 

†俺たちの維新

 

 

 

 

 

 

関連図書

 

「義経  上・下」(司馬遼太郎)

 

「国盗り物語(一)~(四)」(司馬遼太郎)

 

「新史 太閤記 上・下」(司馬遼太郎)

 

「豊臣家の人々 新装版」(司馬遼太郎)

 

「竜馬がゆく」(司馬遼太郎)

 

「翔ぶが如く(全10巻)」(司馬遼太郎)

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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