葉のトゲが少ないオガサワラアザミは白花
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葉のトゲが少ないオガサワラアザミは白花
概要
5月頃から、
集落の植栽地ではオガサワラアザミ(キク科・固有種)が開花。
本来、海岸性の植物で、父島でも自生していますが、
ヤギの食害などで、父島の個体数はかなり少ない状況です。
本種は多年草で、芽生えから花をつけるまで2年以上はかかります。
花期・果期が終わると地上部は枯れます。
その後しばらくしてから、根元からまた新たに萌芽してきます。
そうすると、一年でスクスクのびて、翌年には花をつけます。
そして地上部は枯れます。その後、また萌芽しての繰り返しです。
1つの根茎は何年ぐらい持続するのでしょうね?
花
花は乳白色に近いような白花です。
頭状花(頭花)は筒状花(管状花)のみです。
1つの筒状花を拡大すると、5裂の筒の先に柱頭がのびています。
葉
アザミというと葉の鋭いとげが痛いものです。
でも、本種はとげもわずかなので、さほどいたくもありません。
僕は、内地に旅行した時、
海沿いの草地などでアザミの仲間に足があたり、何度も痛い思いをしています。
オガサワラアザミはとげもわずかなので、さほどいたくもありません。
これも捕食者の少ない海洋島での進化なのかもしれません。
でも、ヤギが野生化して食害を受けることは想定外だったのでしょうね。
食害がひどいです。
見るには?
観光での来島者が父島で本種を見たい場合、野生株はほぼムリです。
南島では遠望できます。
年によってはルートそばで見られるときがあります。
植栽株は大神山公園の一部で見られますので、景観ツアーなどで紹介します。
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