シマホルトノキの花・・甘い芳香
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シマホルトノキ花・・甘い芳香
概要
6-7月、
花期を迎えるシマホルトノキ(ホルトノキ科・固有種)です。
花が咲き出すと、周辺に甘い匂いが漂ってくるので、
咲いている個体はすぐ分かります。
セイヨウミツバチも、かなり集まるようで、ブンブン音がしてきます。
本種は父島では巨木になる数少ない樹木です。
大木になってくると、幹にこぶができたり、板根が発達したりし、
独特な樹形になります。
より湿性な土壌の多い環境を好むようですが、
父島では乾性低木林内でも、少し生えてはいます。
和名のシマホルトノキ、ホルトノキには漢字はないようです。
語源としてホルトというのはポルトガルのことで、
オリーブと混同されたという説があります。
確かに果実はやや似ていますね。
花と葉
花は総状花序の先に、黄白色5弁花です。
花冠の形が、
冠のように丸まって見えるので、一見、5弁花には見えません。
でも花弁は1つずつ分かれています。
花が落ちたときに地面を見ると、花弁が1つずつばらけて落ちています。
花弁の先は糸状に細裂しています。
花弁の隙間から見える緑のものは萼片の色です。
おしべは多数、めしべ1です。
おしべの先は2裂していて、よく見るとくちばしのようです。
葉は縁に低鋸歯があります。
夏を迎える前に、紅葉して落葉する葉がそれなりにあります。
半落葉樹という感じです。
見るには? ツアーでは?
おもに高木性の樹林で生えています。
森歩きや千尋岩で紹介します。
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