夜明・湾岸道路一周での自生植物(8)クワノハエノキ
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夜明・湾岸道路一周での自生植物(8)クワノハエノキ
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は90種類ほどあります。
奥村・旭橋から時計回りで、主には見られた順に紹介していきます。
(8)クワノハエノキ(アサ科・広域分布種)
かつてはムニンエノキ・固有種とされていましたが、
現在は小笠原のものも、クワノハエノキ(広域分布種)という見解となっています。
高木性の樹木ですが、
父島では目立つほど大きいのはめったにありません。
自生種では数少ない落葉樹です。
小笠原ではアサ科のエノキの仲間は2種のみで、
ウラジロエノキとクワノハエノキ(どちらも広域分布種)です。
このルート沿いでは夜明け道路沿いでぽつぽつと見られます。
葉
これが葉です。
クワの葉に似ているからクワノハエノキなのです。
オガサワラタマムシは
本種を食草にしたり、卵を産み付けたりしています。
そのため、夏場は本種を集中的にチェックすれば、たいがい見つかります。
花
花期は11-12月頃ですが、花を見ることはめったにありません。
あまりつけないのか?小さいので気づいていないのか?
さてどちらでしょうか?
花は雌雄同株ですが、花は両生花・雄花が分かれています。
花被片4は共通です。
花被片4ですが、雄花はおしべ4が目立ちます。
おしべと花被片が重なったようになっています。
花被片4ですが、両生花はめしべの柱頭2裂が目立ちます。
奥におしべ4もあります。
両生花と雄花があるから、実質、両生花が雌花の役割ですね。
見るには?ツアーでは?
道路沿いや林縁など比較的明るい所で見られます。
あまり目立たない樹木で、印象に残らないかもしれませんね。
各種ツアーでご紹介できます。
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