夜明・湾岸道路一周での自生植物(9)ムニンセンニンソウ
目次
はじめに
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は
90種類ほどあります。
1種ずつ順に紹介していきます。
(9)ムニンセンニンソウ(キンポウゲ科・固有種)
花期以外は
ほとんど注目されない植物ではないでしょうか。
つる性の草本です。
花期は8ー9月頃です。
そのころはやや大柄の白花が目立ちます。
つる性ゆえ、
何かにからみついて、目立つところで咲いています。
花期になり、夜明道路の中央山から南側のエリアで、
花を見て気づくことが多いです。
小笠原では自生のキンポウゲ科殖物は本種のみです。
外来種ではケキツネノボタンがあります。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
和名
ムニンセンニンソウは「無人仙人草」と書きます。
ウィキによると、
「和名は痩果に付く綿毛を仙人の髭に見たてたことに由来する」
とのことです。
和名の由来、ほんとうなのでしょうか?
確かに痩果が独特といえばそうですけど。
そこに着目しての和名かと思うと、
ちょっとがっかりではあります。
本種は毒草ということで、
島では「ドクヅル」ともいわれたようです。
花
その目立つ花ですが、
花弁のように見えるのは萼片です。
花弁はなく、萼片4です。
さらにおしべとめしべがそれぞれ多数です。
写真左は外側に多数あるおしべで、
先端に葯があります。
右が内側に多数のめしべです。
比較すると、おしべが黄色っぽく、めしべが白っぽいです。
葉
葉は羽状複葉で、小葉は3ー5個。
葉の形は先の尖った卵形で、
葉の表面は5脈が目立ちます。
果実
痩果です。
ツアーでの紹介
おもに森歩きで紹介しています。
景観ツアーで照会することも可能ですので、リクエストしてください。
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