小笠原マルベリー

夜明・湾岸道路一周での自生植物(10)グンバイヒルガオ


 

 

はじめに

 

夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は

90種類ほどあります。

奥村・旭橋から時計回りで、

主には見られた順に紹介していきます。

 

 

 

 

(10)グンバイヒルガオ(ヒルガオ科・広域分布種)

 

4-5月頃から長期にわたり花が見られる

グンバイヒルガオ。

本種の生育場所は普通浜辺で、

匍匐して生えるつる性多年草です。

しかし、

一部、内陸部の開けたところでも生えています。

 

 

小笠原でヒルガオ科植物は、

自生種・外来種多数あります。

固有種はありません。

 

ヒルガオ科といっても、

アサガオ、ヒルガオ、ユウガオ、ヨルガオと様々です。

食用の空心菜(ヨウサイ)も同じ科です。

 

そういった中で、

小笠原で一番なじみのあるのがグンバイヒルガオでしょう。

 

12-3月頃は、

ほとんど花が見られないのがちょっと残念です。

 

夜明・湾岸道路一周でも、

海辺以外に夜明道路沿いでも複数箇所で生えています。

扇浦や長谷などです。

島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)

 

 

 

 

和名

 

 

グンバイヒルガオは「軍配昼顔」。

 

軍配に似た葉をつけるヒルガオ。

 

 

 

 

 

典型的な生育場所

 

 

海辺からはじめに植物が最初に生えている場所に生育。

 

 

 

 

 

 

和名の由来の通り軍配のよう。

 

 

 

 

 

花は大柄なピンク色です。(桃色)

4-5月頃から花期となります。

咲き始めると、一面、花だらけになります。

11月頃まではずっと花が見られます。

 

花冠は大きめで、漏斗型合弁花冠。

おしべ5、めしべ1です。

 

 

 

果実

 

 

果実

 

熟して4裂に割れた状態

種は4つ

 

すでに種が落ちたあとの果実

 

 

ドライフラワーのよう

 

グンバイヒルガオの花と果実(’24/4月初旬)

 

 

 

 

見るには?

 

ほとんどの浜辺で生育しているので、5-11月頃なら花も見られます。

 

ツアーでも海岸に行くときは紹介します。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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