小笠原マルベリー

’22/1/4の地震で崩れた石垣(軍事施設跡)2か所


 

概要

 

’22/1/4早朝、

震度4-5の大き目の地震がありうました。

 

島内では、多少の物損はあった模様ですが、

大きな被害はなかったようです。

 

その後、僕が島を見た場所では

石垣が2か所ほど崩れかけていました。

 

どちらも軍事施設の遺構です。

ということは設置から80年程度は経っています。

 

1か所は

父島海軍通信隊本隊貯水槽下の石垣です。

 

ここは石垣の前が空き地なので、

そのまま放置でもいいかもしれません。

ただ、

立派な3段の石垣なので、残してほしい気持ちもあります。

 

父島海軍通信隊本隊・受信所遺構(小笠原中学校裏)

 

もう1か所は

長崎にある陸軍照空隊の発電車庫です。

ここはすぐわきが駐車場なので、何らかの処置が必要です。

さらにいつ崩れてもおかしくない状況です。

 

父島の照空灯(探照灯)3ヵ所

 

その後、さらに他の軍事施設の石垣も見て回りました。

しかし、目立つ崩れはなく、安心しました。

 

父島では

意外と軍事施設で石垣が多用されているのです。

 

父島の戦跡(大戦初期)に残る石垣の構造物

 

城と違い軍事施設は明治以降のもの。

ふつうはレンガだったり、コンクリートなので、

石垣は珍しいかもしれません。

 

 

 

 

崩れた場所

 

父島海軍通信隊

 

最下段が崩れた石垣  上の構造物は貯水槽

 

崩れた部分 近景

 

 

 

 

乳頭山(長崎)陸軍照空隊

 

 

発電車車庫の石垣 無蓋

 

崩れたのは左側ですが、右側も危ない

 

左の崩れた側

 

支庁による注意喚起

 

落石注意の案内

 

 

 

 

場所は?

 

通信隊本隊の場所は小笠原中学校裏手です。

中学校に断って入るのが無難です。

 

発電車庫は

長崎展望台駐車場の脇です。

 

いずれも、あまり近寄らない方が無難です。

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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