小笠原マルベリー

オガサワラシコウランの花は側萼片2が目立つ


 

概要

 

’22/7月中旬、

オガサワラシコウラン(ラン科・固有種)の花を見てきました。

 

オガサワラシコウランの花

 

一般に、

ラン科の花被片は花弁3、萼片3、蕊柱1です。

*蕊柱:おしべ・めしべが融合したもの

 

花弁3のうち、1つは唇弁で目立ちます。

 

唇弁は

下側についていることが多いかと思います。

 

’20/8月中旬、アサヒエビネ現地植栽株が開花

 

ムニンシュスランは葉が繻子に似たラン

 

本種の唇弁は下側についていますが、

出方が上向きに舌のように反ってついています。

下向きで目立つのは側萼片2です。

 

 

 

 

 

花のつくり

 

全景

 

花茎から花が4つ

 

手前にねじれるように伸びている黄色いものが

側萼片2。

 

後方に立ち上がるまだらな暗赤色が

背萼片1。

 

中央部の黄色くのびているのが

唇弁1。

 

まだらな暗赤色で横に短くのびているのが

側花弁2。

側花弁には縁が細裂。

 

蕊柱1は

唇弁と背萼片の間からのびています。

蕊柱には白い付属体が1対

花粉塊は4 

 

花の中央部拡大

 

 

 

 

 

 

 

 

ツアーでは?

 

父島でよく使うようなルートでは

崖の上の遠くに見られる程度です。

通常、樹上や岩場に着生しています。

 

ということで、

ツアーでは近くで見られる場所はありません。

 

母島ではルート沿いで見られるところがありました。

(詳細は母島で聞いてください)

 

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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