オガサワラシコウランの花は側萼片2が目立つ
目次
概要
’22/7月中旬、
オガサワラシコウラン(ラン科・固有種)の花を見てきました。
一般に、
ラン科の花被片は花弁3、萼片3、蕊柱1です。
*蕊柱:おしべ・めしべが融合したもの
花弁3のうち、1つは唇弁で目立ちます。
唇弁は
下側についていることが多いかと思います。
本種の唇弁は下側についていますが、
出方が上向きに舌のように反ってついています。
下向きで目立つのは側萼片2です。
花のつくり
全景
花茎から花が4つ
手前にねじれるように伸びている黄色いものが
側萼片2。
後方に立ち上がるまだらな暗赤色が
背萼片1。
中央部の黄色くのびているのが
唇弁1。
まだらな暗赤色で横に短くのびているのが
側花弁2。
側花弁には縁が細裂。
蕊柱1は
唇弁と背萼片の間からのびています。
蕊柱には白い付属体が1対
花粉塊は4
花の中央部拡大
ツアーでは?
父島でよく使うようなルートでは
崖の上の遠くに見られる程度です。
通常、樹上や岩場に着生しています。
ということで、
ツアーでは近くで見られる場所はありません。
母島ではルート沿いで見られるところがありました。
(詳細は母島で聞いてください)
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