「20世紀遺跡 帝国の記憶を歩く」(栗原俊雄)
目次
概要
2012年発行、
「20世紀遺跡 帝国の記憶を歩く」(栗原俊雄)。
本書は、毎日新聞で、
月一連載の「20世紀遺産 近現代史をめぐる」から、
22編を選び、加筆再構成したもの。
10編目がが2編分となっているので、
本書では21編立てとなっている。
4編では
小笠原村・硫黄島が取り上げられている。
著者は遺骨収集事業に参加した経験もあり、
そのことも盛り込まれている。
タイトルの一部に帝国の記憶とある通り、
本は戦前の出来事が取り上げられています。
取り上げられているのは、
どうしても戦争・軍隊がらみが主です。
まったく戦争に絡まないのは
20編の南海ホークス-ミナミ・大阪球場くらいだろうか。
本書の続編はあるのだろうか?
目次
帝国臣民たちの墓標―東京・仮埋葬地
生きている戦艦―北九州・軍艦防波堤
帰還-舞鶴引揚桟橋
国と骨-東京都小笠原・硫黄島
震災と竹槍-愛知・東南海~三河地震
日本史のなかの造船―三浦半島・浦賀ドック
翳りゆく漆黒―福岡県飯塚・ボタ山
朝鮮人たちの墓標-京都府丹波・マンガン鉱山跡
未完の蜂起-秋田県大館・花岡事件
幻のアメリカ―渋谷・ワシントンハイツ、横浜・根岸競馬場
帝国の科学者たち―川崎市・登戸研究所
原爆のレッスン-大阪/愛知・パンプキン爆弾投下地
大陸と帝国-大連/旅順・侵略と崩壊の道標
落語と国策―東京都台東区・はなし塚
今も心に流れる…―渋谷・春の小川
「耳」の愉しみ-関西・ラジオ塔
皇紀の蔵、夢想する塔-長野・文化柱、宮崎・八紘一宇の塔
牛車と零戦―岐阜・各務原飛行場
帝国の叛徒たち―富山県魚津・米騒動
南海ホークス!-ミナミ・大阪球場
生き抜く力-和歌山県美浜町・アメリカ村
著者
著者・栗原敏雄氏は
現役の毎日新聞社学芸部記者である。
2013年12月、
小笠原高校に講演のため来島された。
その時に戦跡をガイドした経緯がある。
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