裂片は円頭のオオトキワシダ(大常盤羊歯)
目次
概要
常緑のオオトキワシダ(チャセンシダ科・広域分布種)。
湿っぽい岩上や木性シダ不定根上などに生える。
根茎は塊上で葉を叢生する。
葉柄・葉身で70-80㎝ほど。
葉身は3回羽状。
葉柄は暗紫色、見た目ではかなり黒っぽい。
裂片は円頭で鈍鋸歯がある。
裂片の中肋近くに、
胞子嚢群(ソーラス)が線形に複数つく。
小笠原での分布は父島、弟島、母島など。
父島ではさほど多くはない。
チャセンシダ科
父島で見られるチャセンシダ科のシダは複数種ある。
その中では、
シマオオタニワタリとムニンシダが見つけやすい。
和名
オオトキワシダは「大常盤羊歯」と書く。
大きなトキワシダの意味。
トキワシダは
常緑で冬でも緑が美しいところから。
ちなみに、
南国小笠原では、常緑性のシダが普通。
現地の様子
全景 生える様子
葉身の部分
3回羽状
葉柄は黒っぽい
根茎から叢生
裂片は丸みをおびる(円頭)、縁には鈍鋸歯
葉裏の胞子嚢群
1つの裂片に線形の胞子嚢群が複数つく
見るには
父島ではあまり多くはない。
ルート沿いで確実に見られるのは千尋岩ルート。
このシダだけを見るために、
このルートを歩くことはない。
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