小笠原マルベリー

「項羽と劉邦 (全3巻)」(司馬遼太郎)


 

 

概要

 

1980年発行、

「項羽と劉邦 (全3巻)」(司馬遼太郎)。

『項羽と劉邦〔上〕』 司馬遼太郎 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)

項羽と劉邦 (小説) – Wikipedia

 

各巻400ページ以上(文庫)と長いので、

読むには根気がかなりいる。

 

全編、

ほとんど戦い(戦略・戦術・戦闘)に明け暮れる。

 

物語は秦・始皇帝の末期から始まり、

劉邦が項羽を下すところまで。

2000年以上も前の話。

 

項羽と劉邦は、秦朝末期、

別々の戦線で、秦を滅亡に導く。

 

その後は、項羽と劉邦の戦いとなる。

この戦いが、全編のうち半分ぐらいの分量。

 

そして、最後は劉邦が勝つ。

 

こういう歴史小説を読むと、

つくづく勝者とは運もあるのだと思う。

日本でも、信長、秀吉、家康、みなしかㇼ。

 

 

 

 

 

 

タイトル

 

小説雑誌で連載時は、

「漢の風、楚の雨」というタイトルだった。

それぞれの国の風土を特徴づけている。

漢が劉邦の国、楚が降雨の国である。

 

のち単行本から「項羽と劉邦」となった。

分かりやすすぎるタイトルである。

 

司馬作品のタイトルは、

テーマを象徴するようなものが多い。

しかし、

ストレートに人物名が出てくるものもいくつかある。

 

「義経  上・下」(司馬遼太郎)

 

「新史 太閤記 上・下」(司馬遼太郎)

 

 

「空海の風景(上・下)」(司馬遼太郎)

 

 

 

 

 

 

項羽と劉邦について

 

 

それぞれの出自の違い、性格の違いなどを浮き彫りに、

紆余曲折の人生を描いている。

 

それにプラスして

項羽と劉邦につき活躍する人物も描く。

項羽 – Wikipedia

劉邦 – Wikipedia

 

人民や部下への対応にも、

両者の違いが浮き彫りにされている。

 

勝者である劉邦は前漢の初代皇帝(高祖)となる。

しかし物語は、項羽が亡くなるところで終わる。

前漢 – Wikipedia

 

 

 

 

 

 

参考:

 

 

中国の歴代王朝一覧 – Wikipedia

 

司馬遼太郎 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)

 

 

メールでのお問い合わせはこちら

メールでのお問い合わせ

マルベリーでは、山歩き(千尋岩)、森歩き、戦跡ツアー、スター&ナイトツアー、サンセット・ナイト、歴史ツアーなどを開催しております。

    は必須項目です。必ずご記入ください。

    お名前

    ふりがな

    メールアドレス

    ご住所


    お電話番号

    お問合せ内容

    個人情報の取り扱い

    個人情報保護方針に同意し、送信する

    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

    この著者の記事一覧

    コメントは受け付けていません。


    関連記事RELATED ARTICLE

    PAGE TOP