芳香のオガサワラボチョウジ花
目次
オガサワラボチョウジ花
概要
6月初め、
オガサワラボチョウジ(アカネ科・固有種)の花が咲いていました。
近づくと弱いですが芳香もあります。
小高木で、僕が把握している個体も少なく、
花が低いところで咲いている個体がなかなか見つかりませんでした。
この個体はなんとか届く高さでした。
和名と島名
オガサワラボチョウジは「小笠原母丁子」と書くようです。
由来ははっきりしませんが、
和名からするとチョウジと花が似ているからとも考えられます。
かつて小笠原では、
果実が赤く熟れるところから、アップルウッドと呼ばれたようです。
花は白花で、花筒が長く、裂片は細長く(広線形)5裂です。
この個体は、花筒からおしべ5が見えています。めしべは見えません。
筒部をひらくと、奥の方にめしべ1(柱頭2裂)があります。
本種の花は、オオシラタマカズラと同じように、二型花柱性です。
この写真の個体は短花柱です。
今回は短花柱タイプの花でした。
花期の間に長花柱タイプも探そうと思っています。
ただ、僕が把握している本種の生息数があまり多くないので、なんとも言えません。
葉
葉も特徴があります。
表面はツルツルとしていて、咲きが尖っています。
見るには?ツアーでは?
個体数も多くなく、道路沿いにはほとんどないので、
ご自分で見つけるのは難しいかと思います。
東平など、森のツアーで紹介します。
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