ムニンノボタン、4弁・5弁が混在する自生株
目次
ムニンノボタン、4弁・5弁が混在する自生株
概要
ムニンノボタン(ノボタン科・固有種)自生株はごくわずかしかありません。。
森のツアーなどで紹介するのはすべて植栽株です。
自生株はツアーでは行けない場所にあります。
現在、本種が自生しているのは父島のみ。
過去には兄島にもあったという説もあります。(文献未確認)
植栽株も自生株も花期はほぼ同じです。
自生株は1つの個体で、花弁が4と5のものが混在しています。
比率は4のほうが多いですね。
4弁と5弁では花弁の数だけでなくおしべの数も違います。
4弁の花はおしべ8ですが、5弁のものはおしべ10となります。
花の写真
5弁花
4弁花
7月中頃、植栽株のムニンノボタンが開花した記事を載せています。
ここの株は花弁は4です。ごくまれですが5弁も見ます。
小笠原のノボタンについて
なお小笠原で見られるノボタン科植物は4種で、
そのうちムニンノボタン本種、ハハジマノボタン、イオウノボタン、ノボタンです。
ノボタン以外の3種は固有種です。
花弁はムニンノボタンが基本4(5も混じる個体あり)ですが、
ハハジマノボタン、イオウノボタンは5です。
ムニンノボタン花にもオガサワラクマバチ
花を観察していると、
ブーンという音を立てながらオガサワラクマバチがやってきます。
オガサワラクマバチも受粉の役割を果たしているのでしょうね。
ちなみにオガサワラクマバチは固有種です。
見るには?ツアーでは?
自生株は観光ではいけない場所にあります。
植栽株は自由に歩ける場所にはなく、森歩きで紹介します。
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