小笠原(父島)で比較的見つけやすい天然記念物
目次
概 要
小笠原の天然記念物は29あり、
うち2は特別天然記念物(メグロ、アホウドリ)です。
list_NM.pdf (vill.ogasawara.tokyo.jp)
クロアシアホウドリ
南硫黄島は硫黄島クルーズツアーで見ることが可能です。
南硫黄島 クルーズツアーにて
植物には天然記念物はありません。
ここでは
父島で見つけられる天然記念物を紹介します。
アカガシラカラスバト(固有亜種)
個体数はそれほど多くないので、
山の中探しても、それほど見つけやすくはありません。
しかし、父島では、時期によっては、
まちなかの公園などで、複数見かけるときがあります。
オガサワラオオコウモリ(固有種)
父島で400頭程度だといわれます。
植物性の果実、花密、葉などを餌にしています。
夜行性なので、
夕方以降、えさ場を探すと見つけられます。
オカヤドカリ(広域分布種)
(写真はムラサキオカヤドカリ)
オカヤドカリ類は複数種ありますが、すべて天然記念物です。
個体数はかなり多い。陸生の甲殻類。
夜行性で海岸付近で多く見られます。
カサガイ(固有種)
あちこちの岩場に生息。
個体数は多いが、ひそかに採食されているためか、
大きいものは少ないです。
食用に養殖すれば、
特産貝類として人気が出るような気もします。
オガサワラノスリ(固有亜種)
小笠原で繁殖している唯一の猛禽類。
父島で30番程度。
飛翔しているのはよく見られます。
神経質なためか、
肉眼で見られる程度の距離での樹上観察はほぼムリです。
オガサワラアメンボ(固有種)
個体数はかなり多く、サイズはかなり小ぶり。
父島列島の沢に行けば、
どこでも見られると言ってもいいぐらいです。
母島列島にはいないそうです。
オガサワラゼミ(固有種)
小笠原ではこのセミ1種類しかいません。
ツクツクボウシの仲間。
父島では9-11月頃に
よく鳴き声が聞こえてきます。
ほかの島では、
もっと早い時期から鳴いているところもあります。
オガサワラクマバチ
夏場はよく飛んでいます。
ブンブンと羽音がかなり大きいので、
近くに来るとすぐ分かります。
花蜜を求めて、
花のところでとまっているときがシャッターチャンス。
オガサワラタマムシ(固有種)
夏の前半、
クワノハエノキを探すと見つかることが多いです。
天気のいい日は
クワノキエノキの周辺をよく飛びまわっています。
小笠原の昆虫の脅威となっているグリーンアノールからは
甲虫ゆえ、捕食から逃れられているとのことです。
メグロ(特別天然記念物)
母島列島で見られるものはハハジマメグロ。
個体数は一万羽以上いるということです。
母島にさえ行けば、道路沿いでも見られたりして、
見つけるのはさほど難しくありません。
南 島
南島と周辺海域も含めて珍水カルスト地形エリアが
天然記念物に指定されています。
ボートのツアーで上陸できますが、
海況によっては上陸できない日もあります
(南や東の強い風やうねりに弱いです。)
南硫黄島
父島から300km以上離れているので、
通常のツアー出行くことはできません。
年に数回、小笠原海運が、
おがさわら丸での、硫黄島クルーズツアーを実施しています。
これに乗船すれば、南硫黄島を見ることができます。
ただし山頂付近は雲霧帯で、雲がかかっていることが多いです。
陸産貝類 (固有種)
父島では外来種による捕食の影響で、
ほぼ見られなくなりました。
もう1つの有人島である母島では見ることができます。
そのほかの天然記念物は、
オガサワラシジミ、シマアカネ、オガサワラトンボ、
オガサワライトトンボ、ハナダカトンボ、
オガサワラセスジゲンゴロウなど。
オガサワラセスジゲンゴロウは父島にいるようですが、
僕はきちんと見たことがありません。
またこのリストのチョウとトンボは
すでに父島では見られません。
ツアーで見るには?
各種ツアーで紹介します。
見たい天然記念物があれば、リクエストして下さい。
生息場所が特定されるものはご紹介しやすいですが、
そうでないものは時期やタイミングにもよります。