小笠原マルベリー

夜明・湾岸道路一周での自生植物(25)ムニンタツナミソウ


 

 

はじめに

 

夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は

90種類ほどあります。

順に紹介していきます。

 

島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)

 

 

 

(9)ムニンタツナミソウ(シソ科・固有種)

 

草丈50cm程度の多年草、ムニンタツナミソウ。

 

花期は3-4月頃です。

筒部の長い白花が目立ちます。

 

本種は、

本土のタツナミソウに比べ、筒部が長いようです。

 

学名(Scutellaria longituba)の種小名は、

筒部が長いという意味だそうです。

長い筒部に合うサイズの口吻を持つ、

蝶か蛾がいるのでしょうか?

 

分布は父島列島の父島・兄島のみです。

父島の自生地は

中央部の山地にそれなりにあり、群生しています。

山地の草地や明るい林内で生えています。

 

このルート沿いでは

旭平展望台付近で見られます。

展望地では、

中央山、傘山付近などで見られます。

 

 

 

 

 

シソ科固有種

 

小笠原でシソ科固有種は

本種、シマカコソウ、ムラサキシキブ属3種があります。

 

花壇で咲いているシマカコウソウの花

 

夜明・湾岸道路一周での自生植物(50)オオバシマムラサキ

 

 

 

 

和名

 

ムニンタツナミソウは「無人立浪草」です。

 

小笠原の(ムニン)、

花姿が泡立つ波のような草(タツナミソウ)ということです。

 

タツナミソウ – Wikipedia

 

 

 

 

 

 

茎の上部に花序がのび、複数の花をつけます。

筒部の長い白花です。

まれに紫色などが出ている個体もあります。

 

 

花は4裂(棒状の上唇1・下唇3裂)、おしべ4、めしべ1です。

上唇部におしべ4、めしべ1。めしべは柱頭が2裂。

上唇部には産毛のようなものが生えています。

 

 

 

 

茎・葉

 

葉は対生。

形は円形から心形で、縁には低鋸歯があります。

 

茎はシソ科特有(?)の四角です。

シソ科 (ous.ac.jp)  シソ科 – Wikipedia

 

 

 

 

 

 

見るには

 

旭平展望台付近、中央山などで見られます。

 

中央山園地ルート・・父島最高峰と地球の丸さを体験

 

ツアーでは

おもに森歩きで紹介しています。

東平などで見られます。

 

森歩き

 

東平&初寝山(森歩き)

 

景観ツアーで紹介することも可能ですので、

リクエストしてください。

 

自然景観(島内観光)ツアー

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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