夜明・湾岸道路一周での自生植物(68)トキワガマズミ
目次
はじめに
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は90種類ほどあります。
奥村・旭橋から時計回りで、主には見られた順に紹介していきます。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
(68)トキワガマズミ
常緑低木性(樹高3-4m)、
トキワガマズミ(レンプクソウ科・固有種)。
近縁種はハクサンボクといわれています。
本種は
沢があるような湿り気の多い場所に生えています。
花期は4-5月ごろ。
小花ですが、まとまって円形・楕円形に見え、
かなり目立ちます。
父島の分布は
おもに中央部山地エリアです。
東平ではルート沿いで復数個体見られます。
小笠原での分布は
父島、兄島、北硫黄島です。
母島列島になくて、
北硫黄島にあるのは不思議ですね。
父島列島で固有に進化したあと、
鳥散布で北硫黄島に運ばれたのかもしれませんね。
父島で、
道沿いで見られる所はそれほどありません。
このルート沿いでは
初寝歩道入口付近、夜明平などで、
わずかに確認しています。
小笠原でのレンプクソウ科自生種は、
本種とタイワンソクズの2種です。
固有種は本種のみです。
和名
トキワガマズミは「常磐莢蒾」です。
トキワは常緑というような意味です。
常緑のガマズミとなります。
たしかにトキワガマズミは常緑です。
ガマズミの語源は諸説あります。
トキワガマズミは
別種で同じ名称のものがあり紛らわしいです。
葉と枝による樹木検索図鑑-葉の解説-ビバーナム・ティヌス (fc2.com)
トキワガマズミ Viburnum tinus レンプクソウ科
生えている様子
初寝歩道付近の個体
大きめの株が草刈りで切られて残った部分
夜明平の個体
NTTフェンスの向こう側だが道路から見える
東平林内の個体 樹高4mほど
開花個体
小花がまとまるので目立ちます
散房状の花序に
小花が円形・楕円形にまとまってつきます。
花のまとまりは径10-15㎝程度のサイズ
全体として白い大きな花が咲いているようです。
花冠は
白い小花5裂、おしべ5、めしべ1(柱頭3裂)。
葉は対生
葉の表面はツヤツヤしていて、
菱状(菱形に近い形)のやや独特な形です。
新葉の付け根には托葉
托葉
赤熟した果実(1㎝以下ぐらい)
見るには?
父島では東平が見やすい場所です。
このルートは入林パスがいるので、
観光の方はがガイドツアーで歩いてください。
東平は森歩きで訪れる定番ルートです。
半日でも一日でも訪れます。
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