オガサワラアザミ自生地~・宮之浜西側水ノ下の様子(’22/5月中旬)
目次
概要
’22/5月中旬、
宮之浜西側・水ノ下の様子を調べに行ってきました。
水ノ下は
父島では数少ないオガサワラアザミ群生地です。
また、オオハマボッスも多く自生しています。
ツルワダンもあったのですが、ほぼなくなっています。
自然消滅かもしれません。正確な理由は不明です。
以前はノヤギがほとんど来ないエリアでしたが、
最近はノヤギもこのエリアに入り込んでいます。
関係者に聞いたところ、10頭ぐらいはいるようです。
実際に歩いて見ると、
ノヤギのフンがかなり多数落ちていました。
オガサワラアザミの2か所の自生地のうち、
奥にある以前からの自生地は壊滅的でした。
花が咲きそうな個体がごくわずかでした。
手前の草地の自生地の方はまだ大丈夫そうでした。
花もかなりこれから咲きそうでした。
崖の上にも多数の個体があるのが見えました。
’22年度、
このエリアも定期的なヤギ駆除を行っています。
歩いた時も
駆除した2頭が埋められているのを確認しました。
このエリアからノヤギがいなくなるよう、
関係者の皆さん、よろしくお願いします。
オガサワラアザミ自生地の経緯
’16/5月、多数あり
ツルワダン減少傾向
’19/5月、やや数が減少傾向、食害なし
ツルワダンが見つからず
’20/5月、ノヤギの影響はなさそう
’21/6月、
ネズミの食害多数、まだノヤギの影響は分からず
(ノヤギの食害だったのかも)
現地の様子
ノヤギのフンが多数
奥のオガサワラアザミ自生地(以前からの自生地)
同上 ここは壊滅的状態
少し手前の草地の自生地(新しい自生地)
同上
ここの群生はまだ大丈夫そう(花期はこれから)
オオハマボッスは広範囲に多数自生
オオハマボッス花
マルバシマザクラ自生地
花はまだこれから
テッポウユリも多数群生
一番最後まで濡れる可能性のある場所
大潮の干潮時しか、濡れずに通ることはできません。
行くには?
水ノ下は海岸沿いを歩くので、
森林生態系保護地域の規制はありません。
自由に歩けるはずです。(海岸利用と同じ扱い)
かなり潮が引けば、
靴で濡れずに歩くことも可能です。
ふつうは多少は濡れるので、
ギョサンで歩くのがいいでしょう。
軍手もしておくと無難です。
磯や玉石の海岸を30分ほど歩けば到着します。
足をくじいたり、滑ったりしやすいので、
不慣れな方はやめた方がいいですね。
ツアーで行くことはほぼありません。
前の記事へ
次の記事へ