夜明・湾岸道路一周での自生植物(11)シマイスノキ
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夜明・湾岸道路一周での自生植物(11)シマイスノキ
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は90種類ほどあります。
奥村・旭橋から時計回りで、主には見られた順に紹介していきます。
(11)シマイスノキ(マンサク科・固有種)
本土のイスノキは大木になるようですが、
シマイスノキは乾性低木林の代表的な樹木です。
樹高はせいぜい4-5m程度です。
乾性低木林内ではごく普通に生えていて、
個体数はとても多いです。
ただし、
低木性であまり目立つ特徴もありません。
花期・果期以外は目立たない地味な存在です。
小笠原での分布は父島列島、母島などです。
小笠原で
マンサク科自生植物はシマイスノキのみです。
イスノキとは「柞の木」と書きます。
このルートでは
夜明道路(奥村~中央山)の低木林エリアでわりと普通に見られます。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
和名
シマイスノキは「島柞(の木)」
シマといっても、小笠原だけの固有種です。
イスノキの由来は不明です。
<花>
11-12月ごろが花期(春に咲く時もある)
花は花弁がなく、赤いおしべが目立ちます。
おしべの葯とめしべの花柱は赤色。
花の先端部は真ん中にめしべ1(花柱が2裂)。
めしべのまわりを5前後のおしべがあります。
花の先端部以外はおしべばかりです。
<果実>
果実は蒴果で、種が2つ入っています。
果実が割れるときに、はじけて落ちるものと思われます。
<葉>
葉は倒卵状広楕円形で、葉の付き方は互生です。
葉の形が似たシャリンバイ(バラ科・広域分布種)も混生しますが、
葉の付き方でも違いが分かります。
シャリンバイ(車輪梅)は和名の通りで、葉が先端部で輪生状につきます。
シマイスノキは先端まで互生で葉が出ています。
ツアー
なお、うちのツアーでは森歩きのコースで、じっくり見ることができます。
島内景観コースでも見られます。
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