亜熱帯小笠原で、落葉する自生種はいくつか
目次
はじめに
常緑樹林帯の亜熱帯小笠原でも、
落葉する自生種はいくつかあります。
落葉の仕方も、紅葉だったり、黄葉だったり、
期間もずっとだったり、一次だったりで、違いがあります。
小笠原が気温が下がって涼しくなのは12月ごろから。
なので、落葉もその時期ぐらいからになります。
中には、違う時期に落葉するものもあります。
そういった自生種の落葉樹をいくつか紹介します。
オガサワラグワ
オガサワラグワはクワ科・固有種です。
2020年10月中旬、オガサワラグワが落葉中。
黄色の黄葉です。
一時、枯れ木のようになります。
でも、落葉期間は短いので、すぐに新葉が展開してきます。
新葉が出ると、すぐ花期を迎えます。雌雄異種です。
オガサワラグワの植栽・育成に関わる妻によると、
この落葉中が害虫(キクイムシの仲間)が入りやすいようです。
上の2つはいずれも植栽のもの。
弟島の自生オガサワラグワ 葉のある時期
オガサワラグワ | マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
モモタマナ
モモタマナはシクンシ科・広域分布種。
真っ赤に紅葉して落葉します。落葉時期は個体差がかなりあります。
遅めの落葉の個体だと、すぐ新葉が出てくる個体もあります。
モモタマナ | マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
デイコ
デイコはマメ科・広域分布種です。
これは黄色の黄葉です。
落葉時期はかなりばらつきがあります。
花期は12-1月頃からで、落葉したあと咲くのが普通ですが、
まだ葉が残っている状態で咲き始める個体もあります。
落葉期間は長いです。
デイコ | マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
アコウザンショウ
アコウザンショウはミカン科・固有種です。
黄色く紅葉して落葉します。
冬場、比較的早めに落葉する傾向にあります。
落葉期間は長いです。
アコウザンショウ | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
センダン
センダンはセンダン科・広域分布種です。
黄色の黄葉です。
センダン | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
クワノハエノキ
クワノハエノキはアサ科・広域分布種です。
クワノハエノキ | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
ムクロジ(シマムクロジ)
準備中
その他
ハマゴウ(シソ科・広域分布種)は
落葉するものとしないものがあります。
シマホルトノキ(ホルトノキ科・固有種)は、
初夏のころに、半落葉です。
自生種もまだ他にもあるかもしれません。
外来種では
ハゼノキ、ホウオウボク、シマサルスベリなど他にもまだあります。
ツアーでは
植物を種に紹介するのは森歩きですが、
他のツアーでもところどころで紹介しています。