小笠原マルベリー

小笠原の一年(月ごとに)

 

はじめに

 

小笠原は日本列島に比べると、季節感が少ないですが、

それでも季節変化は多少はあります。

それを月ごとにお伝えします。

 

父島旬情報 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)

 

小笠原に来なくてはいけない理由

 

 

 

 

=1月=

 

年末から年始にかけては、

おが丸のお客様で島はごった返します。

何日かあとに、おが丸が出港すると、

うそのように静まり返ります。

次便のおが丸が来るまでが

観光業の人たちのお正月となります。

 

最近は、正月以降も、

山歩きや観光メインの来島者が多く来てくれます。

2-3月は卒業旅行などの学生さんも多くなります。

そのため、

3月いっぱいまでは繁忙期の賑わいになっています。

5月ぐらいまでは、

中高年主体の旅行社ツアーも多くなります。

 

元旦といえば、まずは初日の出。

日の出は6:20ですが、

日の出が見られる場所はかなり込み合います。

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その30.「日本一早い初日の出」

 

元旦は、

午前中、お祭り広場と前浜で海開きが行われます。

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その19「元旦が海開きで、年中泳げる!?」

 

海開きはあくまでイベント的なので、

実際に島民が泳ぎだすのはGWぐらいまでお預け。

 

2023初泳ぎと新春初泳ぎ証明書(’23/1/15)

 

成人式といえば、普通1/15頃ですが、

小笠原では正月便の間に実施されます。

(現在は「20歳を祝う会」でやはり20歳が対象)

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その40「20歳を祝う会は元旦か二日」

 

中旬には

父島でロードレース大会が行われます。

いくつかグループに別けられ、老若男女が走ります。

メインは奥村から大村間で、当日は交通規制も実施されます。

 

1-2月は小笠原も一番寒い時期ですが、

それでも気温は日中20-22度、夜間15-17度くらいです。

ただ、

寒波がやってくるともう少し下がることもあります。

霜や雪とは無縁です。

 

曇った日や強風の日は肌寒く、

よく晴れた日はあったかいです。

日によっても体感はずいぶん変わってきます。

下は長ズボンで、

上はTシャツからウインドブレーカーまでいろいろ。

 

水温は

20度ぐらいからそれ以下に下がってきます。

 

年末・年始の海ツアーは

毎日ほぼ満員で出る状態になります。

出来れば、予約をしておいたほうが無難です。

海況は、あまりよくないことが多いです。

年末・年始で、

たいてい1日は、大シケで船が出れない日があります。

それ以降はお客さんが少ないのと、海況が悪いのとで、

ツアー自体の開催が少なくなりますので、

事前にお問い合わせください。

 

ザトウクジラは正月はまだ多くないですが、

中旬以降、大分頻繁に見えてきます。

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その18.「ザトウクジラが、長期間、高確率で見られる」

 

海のツアーはほとんど島回りとなります。

イルカも海況や水温の点で、大分厳しくなっているのが実情です。

イルカ目当てなら、冬場はお勧めできません。

 

ダイビングは、ドライがいいでしょう。

ボートダイビングでは、

ずっと船の上ですので、ウェットは相当冷えます。

海は海況・水温・透明度の点で下がります。

伊豆よりは全然いいですが。

ヒレナガカンパチがわりと普通に見られるようになってきます。

お客さんが少ないのが魅力かもしれません。

かなりアットホームなサ-ビスとガイドを独り占めも期待。

 

山歩きには絶好のシーズンです。

長袖シャツやフリース程度が丁度いい格好ですが、

若干寒い日もあります。

この時期から4月くらいまでは、

山から比較的クジラが見つけやすくなり、楽しみのひとつです。

 

樹木は基本的に常緑ですが、

海岸のモモタマナの紅葉やハゼノキの紅葉や

センダン・デイコの落葉など、冬が感じられます。

ドリンクは遠出しても、1Lあれば足ります。

花は、

デイコ・シャリンバイ・ナガバキブシ・ムニンヒサカキなど。

 

 

 

ビーデビーデという島名を持つデイコ

 

 

 

 

 

 

 

=2月=

 

2月中旬ぐらいからは、春休みや卒業で、

主に大学生が島に来て、観光客が増えます。

山歩きメインの中高年の方も多くなります。

 

2月も1月同様、一番寒い時期で、

気温はは日中20度くらい、夜間15-17度くらいです。

ただ、

寒波がやってくるともう少し下がることもあります。

霜や雪とは無縁です。

 

曇った日や強風の日は肌寒く、

よく晴れた日はあたたかいです。

日によっても体感はずいぶん変わってきます。

下は長ズボンで、

上はTシャツからウインドブレーカーまでいろいろ。

 

水温は2-3月が最低で20度以下に下がってきます。

無謀な人と、勇気ある人意外は水着で泳ぐのは辛いです。

 

雨の心配は比較的少ない時期ですが、

曇りがち日も結構あります。

2月になると、幾分陽射しが強く感じるようになます。

 

1-2月は海況が悪いことが多いです。

シケで、海ツアーが中止になる場合もあります。

ツアーの開催については、

事前や当日にお問い合わせください。

ツアーに出るとき、海上はかなり冷えますので、

ウィンドブレーカーやカッパが必須です。

 

ザトウクジラは例年2-3月が、一番多いようで、

陸からでも頻繁に見えます。

イルカは海況や水温の点で、泳ぐのは大分厳しいでしょう。

あまり勧めできません。

ダイビングは、当然ドライがいいでしょう。

ボートダイビングでは、

ずっと船の上ですので、ウェットは相当冷えます。

海は海況・水温・透明度の点で下がります。

伊豆よりは全然いいですが。

ヒレナガカンパチがわりと普通に見れます。

お客さんが少ないのが魅力かもしれません。

かなりアットホームなサ-ビスとガイドを独り占めも期待。

 

山歩きには絶好のシーズンです。

長袖シャツやフリース程度が丁度いい格好ですが、

若干寒い日もあります。

この時期から4月くらいまでは、

山から比較的クジラが見つけやすくなり、楽しみのひとつです。

 

このころから海岸性のデイコの真っ赤な花が、

4月くらいまで楽しめます。

この樹は落葉樹で、葉の前に花を咲かせ、

花が終わるころに葉を付け出してきます。

島には本州おなじみのウメやサクラはありません。

カンヒザクラはあります。

したがって、デイコが南洋桜とも言われています。

ドリンクは遠出しても、1Lあれば足ります。

 

花は、デイコ・シマツレサギ・ナガバキブシ・オオハマボッス

ムニンヒサカキ・シマカコソウ・ハカラメ・ムニンシャシャンボなど。

 

 

 

 

 

夜明・湾岸道路での自生植物(26)ムニンシャシャンボ

 

 

 

 

 

 

=3月=

 

3月は

ザトウクジラと山歩きがメインの観光シーズン。

春休みと重なり、かなり込み合います。

観光船も何回か入り、かなりまちなかが賑わいます。

 

島も3月は当然、卒業のシーズンです。

高校生は卒業して、進学のため、3月中に内地に行きます。

内地に行く卒業生がいるときの、おが丸の見送りは見ものです。

海神のアイランドクイーンに、

龍神・雷神とかいた大きな旗を持って乗り込み、見送りをします。

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その1「見送りがすごすぎる」

 

島民も、春休みを利用して、

内地に行く人もそこそこいるようです。

 

公共工事も、

そろそろ最後の追い込みで、まだまだ賑やかです。

 

3月にはいると、だいぶ陽射しが強くなりますが、

気温はまだまだそれほど上がっておらず、

3月いっぱいは20-23度。

陽射しはもう充分強いので、日焼けには注意が必要。

特に、ホエールウォッチングは日に焼けます。

 

水温は低く、まだ20度くらい。

海況も、まだまだ安定せず、

ホエールウォッチングで大揺れの日も時々あるようです。

ほとんど、まだケータには行きません。

まだまだ海上は寒いので、

ウィンドブレーカーなどをもって行きましょう。

 

3月後半になると、

ごくまれですが、夜にはグリーンペペが光りだし、

暖かい夜は海辺で、オカヤドカリがごそごそ動き出します。

早ければ、

この時期から

オオコウモリがリュウゼツランの花蜜を吸いに来ます。

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その45「海洋島にたどりつける唯一の哺乳類がいる」

 

海では2月に引き続きザトウクジラがたくさん見られる時期で、

100%に近い確率ではないでしょうか。

元気な子クジラもよく見れるようになります。

イルカのシーズンにはまだちょっと早いので、

いるにはいても、まだあまりお勧めではありません。

 

山歩きにはまだまだ絶好のシーズンです。

長袖シャツやフリース程度が丁度いい格好ですが、

若干寒い日もあります。

3月いっぱいは、

山から比較的クジラが見つけやすくなり、楽しみのひとつです。

 

樹木も新芽が出だし、少し春めいて来ます。

春の花がそろそろいろいろ出てきます。

ドリンクは遠出しても、まだ1Lあれば足ります。

花はムニンタツナミソウ・ムニンタイトゴメ・テンノウメ2種・シマツレサギソウ

チチジマイチゴ・ムニンツツジなど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

=4月=

 

3月いっぱいで進学する生徒の見送りが終わって、

4月前半は入学式と公務員関係の異動。

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その29.「小・中・高の入学式は同じ日に時間差で」

 

はじめの2便くらいが異動のピークになっています。

異動関係が一段落すると、

GWまでは観光客もやや少なくなります。

今までにぎやかだった、

公共工事もそろそろ終了で、秋まではあまり目立ちませんん。

 

この一ヶ月でぐっと気温は変化してきて、

GWのころにはもう夏のようになります。

しかしその後、梅雨が来ますので、本格的な夏はもう一息。

初夏と言ったらよいでしょうか。

 

4月前半は20-23度。後半は25度くらい。

気温の上昇とは裏腹に、水温の上がりは遅く、

GWごろでもまだまだ低いのが普通。

例年この時期はまだ20-22度くらい。

 

海況のほうはかなり安定してきますので、

ツアーでケータに行くこともできるようになります。、

ケータではこの時期ごろから 、シロワニやイソマグロが見れます。

 

気温が上がりだすと、夜にはグリーンペペが光りだし、

海辺ではオカヤドカリがごそごそ動き出します。

またオオコウモリが

リュウゼツランの花蜜を吸いに来るのもこの時期。

 

海ではザトウクジラがどんどん北へ行きだします。

前半には元気な子クジラもよく見れますが、

GW頃にはかなり数が減り、見つけにくくなります。

ザトウクジラが減ってくると、

代わって、イルカのシーズン突入です。

沿岸では

主にミナミハンドウイルカとハシナガイルカが見つけられ、

海はまだまだ冷たいですが、ドルフィンスイムを楽しめます。

 

GW前までには

アオウミガメの産卵上陸も確認されます。

産卵上陸が増えてくるのは、しばらく先で6月ぐらいからです。

 

山は常緑樹が多く変化が分かりにくいのですが、

いろんな新芽が出て、

一方では、シマホルトノキの紅葉が始まっています。

また、比較的花の多い時期です。

 

花はムニンタツナミソウ・テンノウメ2種・ムニンネズミモチ・

ムニンツツジ・シロテツ3種・シロトベラなど。

 

  

 

 

 

種の保存法指定種・ムニンツツジ

 

 

 

 

 

=5月=

 

GWは観光客で非常に賑わいますが、

その後は梅雨明けまでやや少なくなります。

 

5月中旬、小笠原中学3年生は内地に修学旅行へ。

行き先は京都・奈良&東京です。

きっと日本一長い、中学生の修学旅行でしょう。

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その28.「中・高の修学旅行は9泊10日」

 

GWを過ぎると梅雨入り間近で、

初旬から中旬には梅雨になります。

そのため、

5月が年間で一番降水量の多い月となります。

気温は25度前後で、梅雨明けまであまり変わりません。

水温はちょっとずつ上がりだしていますが、

水温が25度くらいになるのは

例年梅雨明けのころです。

 

梅雨時の名物と言えば、

シロアリの羽化が上げられます。

5-7月にかけて、

シロアリの羽化は日没後の1時間くらいに見られ、

外灯など明かりに集まる数はすさまじいくらい。

大発生の日は羽化が始まると、

みんな電気を消して、窓を閉めて、静まるのを待ちます。

(最近は防除の効果で集落付近の発生は少なくなりました。)

 

シロアリの羽化と同じくして、

路上にはそれを待ち受けるオオヒキガエルの集団が集まり、

道路では車に轢かれたカエルがたくさん張り付きます。

 

雨が多くなると、グリーンペペの発生も増えます。

 

海ではGW過ぎにはザトウクジラが完全にいなくなります。

イルカのシーズンですが、何せ梅雨。

あまり海況・天候がよくなく、

いいコンディションになるのはもう少し先。

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その21「鯨類(イルカ・クジラ)が通年でみられる」

 

山では

島の花のムニンヒメツバキがぼちぼち花をつけだし、

シマホルトノキの紅葉もかなり進みます。

花はヤロード・オガサワラクチナシ・オオバシマムラサキ・

ムニンビャクダンなど。

 

 

夜明・湾岸道路一周での自生植物(番外)オガサワラクチナシ

 

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その3「ミナミハンドウイルカが可愛すぎる」

 

 

 

 

 

=6月=

1968-6-26に小笠原はアメリカから返還されました。

ちなみに、1830年6月26日、

最初の定住者がハワイからやってきました。

 

「ナサニエル・セボレーの墓碑」(都指定有形文化財)

 

父島・母島では毎年6/26前後に、返還菜が行われています。

 

6月のおがさわら丸は、

硫黄島訪島・墓参や八丈島寄港が行われています。

それぞれの島に縁のある村民や関係者の便宜を図るためです。

(一般旅行者は利用できません。ご了承ください。

(おがさわら丸が新しくなり、

 船での硫黄島訪島は諸事情で断念とのこと。

 代替案を待つ状態です。)

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その46「小笠原の中学生・村民は硫黄島訪問ができる?」

 

6月前半、小・中学校PTA主催で、

青灯台岸壁外側にブイ・フロートが設置されます。

ノロ落し(付着物除去)が行われたら、

遊泳場は9月まで解禁となります。

(ルールを守って遊んで下さい。)

 

6月前半は

梅雨の後期でまだ天候がぐずつきます。

例年6月中旬ごろには、

梅雨があけ、本格的な夏となります。

ただしこの梅雨明けは年によっては

大きく時期がずれることもあります。

大体内地が梅雨入りすれば、小笠原は梅雨明けです。

 

梅雨が明けると、しばらくは天候も海況も安定し、

台風の心配もなく、一年でもっとも海のいい時期でしょう。

 

気温は30度くらいになります。

水温は25度くらいまで上がってきます。

これから夏の間は、

日中、局地的なスコールが来る場合もありますので、

くろっぽい積乱雲が出始めたら要注意。

小一時間で通過します。

 

海は梅雨が明けてしばらくはベタ凪になりますので、

ケータや母島行きも非常に快適になります。

イルカのシーズン真っ盛りとなります。

鏡のような水面を通して、

泳ぐハシナガイルカを覗けるのはこの時期が多いです。

ダイビングは父島はもちろん、

ケータのビッグポイントに潜リやすくなります。

 

6月中旬ぐらいからは、

夜にはアオウミガメの産卵上陸も増えてきます。

父島では

人がいける海岸はほぼすべてで産卵上陸の可能性があります。

これも見ようと浜辺で粘ると寝不足必至です。

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その23「アオウミガメの日本最大の繁殖地だから」

 

6月前半までさかんだったシロアリの羽化は

梅雨が明けるとそろそろ終わりとなります。

それとともに、

オオヒキガエルの出没もやや減ります。

グリーンペペは

快晴が続くとあまり出なくなる場合があります。

 

山では島の花のムニンヒメツバキが満開の時期を迎え、

周遊道路や遊歩道沿いのあちこちで楽しめます。

また、シマホルトノキも花をつけます。

花はほかに、

オガサワラボチョウジ・オオハマギキョウ・オガサワラシコウランなど。

 

山歩きは気温が上がるので、やや薄着で。

ヘビや猛獣はいないし、かぶれる植物も少ないので、

半袖が快適。

林内は日差しの影響が少ないので、それほど暑くはありません。

 

 

 

 

夜明・湾岸道路一周での自生植物(3)ヒメツバキ

 

 

 

 

 

 

=7月=

梅雨が明けて、夏真っ盛りの7月。

前半はまだ夏休みになっていないので、

それほどひどく混雑してはいません。

7月後半からは夏休みで非常に混み合ってきます。

 

おがさわら丸は

7月中旬から8月下旬まで着発運航(折り返し運航)を続けます。

そのため、

入出港たびに、来る人・帰る人が入れ替わります。

 

7月前半、小笠原小・中学校では遠泳大会が行われます。

小5-6年は400M、中は1KMを

青灯台から大村海岸にかけて泳ぎます。

ちなみに、小笠原高校では、

夏の体育はウィンドサーフインが行われます。

(9-10月頃にウィンドサーフィン大会をして終了となります)

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その25「小笠原高校は夏の体育授業がウィンドサーフィン」

 

7/26は扇浦にある小笠原貞頼神社の例大祭。

 

今昔、小笠原神社

 

大神山神社の例大祭に比べると、小規模ですが、

いくつかのイベントが行われます。

小笠原貞頼さんは島だけの地元に親しまれている神様です。

 

7月は夏真っ盛りになり、天候も安定し、

しかも台風の発生も非常に少ない安定した時期です。

これから10月前半までは気温は30度くらいが続きます。

水温も25度を超えさらにあがってきます。

時々来るスコールには要注意。

 

梅雨明け以降、日差しは真上に近いところにあり、

炎天下は灼熱の太陽のため、

帽子やサングラス、日焼け止めは必需品です。

麦わら帽子は日よけとしても最適です。

陸上ではかならず水分を余分に持ち歩きましょう。

 

7月いっぱいはケータや母島行きも非常に快適で、

サービスでは泊りがけでケータに行くツアーも実施されます。

これを通常、「泊りケータ」といいます。

もちろんイルカもばっちりです。

 

アオウミガメの産卵上陸は7月中旬ぐらいまでがピークで、

その後はやや減りだします。

(年によって差があります)

 

山も当然気温が上がって、ある程度は暑くなりますが、

木々の中はわりと涼しく、それほど苦痛にはなりません。

ただ尾根筋の日当たりのいいところは暑くなり、

岩場の岩も熱くなっています。

山歩きは

シャツの替えやタオルと1.5L以上の飲み物をお勧めします。

花は、

シマザクラ・シマクマタケラン・シマホルトノキ・モクタチバナなど。

 

 

 

夜明・湾岸道路一周での自生植物(47)シマホルトノキ

 

 

 

 

 

 

=8月=

 

夏休みに入り、

島はかなり賑わいを見せ、盆休みごろにピークに達します。

そしてお盆を過ぎると、

ピーク時に比べて、やや観光客も少なくなっていきます。

8月下旬まではおがさわら丸の着発運航が続きます。

 

7-8月着発運運時、サマーフェスティバルが実施されます。

観光客向けに様々なイベントが実施されます。

(日程・内容は歳によって変わります。毎日ではないです。)

中でも一番盛り上がるのが盆踊りです。。

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その7「盆踊りが盛り上がりすぎる」

 

お盆ごろに、お祭り広場で3日間開かれ、

盆踊りはもちろん、出店や花火で盛り上がります。

盆踊りの曲目には

島の「おがさわら音頭」や「マッコウ音頭」があり、

これがかかると一段と盛り上がるようです。

 

8月になると、南方からの台風の声が聞こえ出し、

天気図に現れてくると要注意。

台風が北上し、

島に近づけば、もちろん大荒れになります。

沖縄方面に行った場合も、

海況はうねりが入り、荒れることが多くなります。

 

この時期、

気温は日中30-32度、夜間25-27度ぐらいが続きます。

やや風が吹き、

網戸にしていれば、それほど寝苦しくはなりません。

水温は28度くらいとなり、10月中旬くらいまで続きます。

 

島に台風が近づくと、

島内では家屋と船舶の台風養生が行われます。

家屋は窓や出入り口に雨戸がおろされ、

船舶はロープでしっかり縛られます。

商店は状況によっては、臨時休業となります。

 

おがさわら丸は

多少予定を変更して運航するときがあります。

運航状況に注意が必要ですが、ほとんど欠航はありません。

 

こんなとき、喜んで、海に行くのはサーファーたちで、

波の立っているポイントは大賑わいです。

 

7月いっぱいまで、ダイビングサービスで開催されていた、

泊りツアーは8月はほとんど実施されなくなります。

ケータや母島行きは日帰りでのツアーとなります。

 

アオウイミガメの産卵上陸も、

8月はグっと少なくなり、中旬以降はほぼなくなります。

 

山は7月以降、10月前半までは同様な状況が続きます。

花は、

ムニンノボタン・アサヒエビネ・ムニンフトモモ・ムニンセンニンソウなど。

 

 

 

 

 

 

 

=9月=

9月になると、高校生までは夏休みも終わりますが、

大学生はまだ夏休みが続きますので、大学生の多い時期です。

また例年、この時期に、

スピリチュアル系の団体の方々が大勢見えています。

9月いっぱいは乗船客の多い状態が続きます。

 

9月中旬には青灯台のブイ・フロートの撤去が行われ、

そこでの遊泳はできなくなります。

(10月に撤去の年もあります)

 

このころからまた、

公共事業を中心とする工事が増えてきて、

翌3月まで、あちこちで行われてます。

本格的に工事が盛んになるのは10月頃からでしょうか。

 

9月ごろからは本格的な台風シーズン。

 

広域の天気図にはたいてい台風が現れています。

太平洋高気圧の勢力が9月以降は弱まリやすいので、

小笠原方面に台風が接近しやすくなります。

ただ、台風の発生は小笠原より南の海上のため、

しばらくしないと、進路は読めません。

最近はHPでまめに気象情報が見れるので、やや安心です。

 

8月同様、

気温は日中30-32度、夜間25-27度くらいと変わりません。

水温も同様に、26-28度くらいです。

 

9月はまだ真夏です。

ただ、9月後半になると、幾分陽射しが弱まった気がします。

まだこの時期、海のツアーは海況がよければ、

日帰りでケータ行きも実施されます。

ケータでのダイビングは、

マグロ穴のイソマグロもやや減ってきます。

秋になるにつれて、ギンガメアジが増えてきます。

 

このころから、マッコウクジラの出現場所(父島の南東沖合いなど)が

大分一定してきて、見つけやすくなります。

と、同時にツアーも盛んに行われるようになります。

また、他の外洋性の鯨類にも会えるかもしれません。

 

 

山は9月中旬ころから、

オガサワラゼミが鳴き出し、かなりにぎやかになります。

特に低木林では近いところで鳴いているので、よけいにぎやかです。

最近はオガサワラゼミもグリーンアノールに捕食され、

数を減らしているようです。

まだしばらくは山も真夏の状況が続きます。

花は、ムニンフトモモ・アサヒエビネ・ムニンアオガンピ・

オガサワラモクレイシ・ムニンセンニンソウなど。

特にムニンフトモモは真っ赤で鮮やかです。

ただし、あまり近くで見れるところはありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

=10月=

 

10月ともなると、観光客もやや減ってきます。

浜に出ても、人が少ないので、

どこのビーチもプライベート状態になります。

ただ、3連休がある便はやや込み合います。

 

10月はまだ暑いのですが、

小笠原でも運動会の月です。

父島の小笠原小・中・高の連合運動会、保育園運動会、

ちびっ子クラブの運動会とそれぞれ開催されます。

子供のいる家庭はかなり忙しくなります。

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その24「運動会が小・中・高連合運動会」

 

ハローウィンの10月31日は、

夕方から、子供たちが仮装し、

住宅地をお菓子をもらいながら歩き回ります。

 

10月いっぱいはまだ台風も接近しやすいので、

天気図のチェックは必須です。

台風さえこなければ、最高の海が待っています。

水温や透明度は抜群です。

気温も幾分下がりだして、陽射しも柔らかになっていますので、

海にでるのも、快適です。

 

気温は日中28-30度、夜間23-25度と少し下がり、

水温も25-28度くらいです。

10月後半になると、もう少し下がってきます。

10月ぐらいまでは、海のツアーは海況がよければ、

日帰りでケータ行きも実施されます。

マッコウクジラのツアーも、一番頻繁に実施される時期で、

高確率で見られるようです。

業者によっては、

おが丸出港日の半日で実施しているところもあります。

 

イルカは

10月いっぱいぐらいまでがお勧めのいい時期です。

11月以降は海況やコンディション面で、やや落ちます。

特に写真目当ての人は透明度抜群の10月がいいでしょう。

もちろん、探せば、イルカは年中見れます。

 

オガサワラゼミの鳴き声はまだしばらく続きます。

遅いときは12月頃まで鳴いています。

 

10月後半になると、山もやや涼しくなります。

花は、ムニンアオガンピ・コヘラナレン・

ウチダシクロキなど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

=11月=

 

11/1-3は大神山神社の例大祭。

(2023年は11/2-4)

神社では、

奉納相撲大会や演芸(カラオケ大会)なども行われます。

かなり盛大に賑わいます。

式典やみこし・山車は11/3に行われます。

 

父島では、

例大祭と夏の盆踊りが2大行事といってもいいぐらいです。

例大祭はあくまで宗教行事なので、神社が主体です。

 

大神山神社は、「おおがみやま」ではなく「おおかみやま」

 

例年、この例大祭にあわせて、

小笠原協会主催のツアーが格安で実施されます。

小笠原に縁のある方も多く訪れます。

(一般の方もこのツアーに参加できます。)

 

11月下旬は

年に一度の健康診断の時期。

内地の医療機関が来て検診してくれます。

こころとからだの元氣プラザ<人間ドック・健診・外来>

 

小笠原では11月が気温の変動大きく、

短い秋という感じ。

例大祭が終わって、中旬くらいになると、

だいぶ涼しくなってきます。

11月は月末に向かうにつれ、気温が下がっていきます。

 

月末頃には、

気温は日中25度以下、夜間20度以下くらいと下がります。

水温もどんどん下がりだし、22-25度ぐらいです。

もう水着で泳ぐにはかなり肌寒くなってきます。

この時期は台風の心配もさほどなくなりますが、

たまにはやってきます。

11月になると、

海ツアーは一部業者を除いて、ほとんど父島周辺となります。

ケータツアーは来5月頃までおあづけです。

マッコウクジラのツアーも、

おおむね、中旬くらいまでとなります。

 

ザトウクジラの来遊まではまだやや時間がありますが、

例年、11月ころには小笠原近海で初目撃があります。

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その38「ザトウクジラシーズンは鯨のぼりが見られる」

 

南島の入島制限は2023年からなくなりました。

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その2「南島・扇池が美しすぎる」

 

父島では、

アカガシラカラスバトサンクチュアリーのバッファーゾーンが

11月から3月末まで、利用ができなくなります。

(アカガシラカラスバトの繁殖への配慮)

イルカは、11月以降は海況やコンディション面で、

今までの時期に比べやや状態がわるくなります。

また気温・水温の低下のため、

水着でのスイムが肌寒くなってきます。

もちろん、探せば、イルカは年中見れます。

ダイビングは、

この時期くらいまではほぼウェットでいけますが、

寒がりの人は早くもドライを着用しています。

 

この時期以降、

冬場は水温・透明度の点で、やや下がります。

水温の低下と共に、

ヒレナガカンパチが多く見られるようになってきます。

この時期から4月頃まで、

山歩き・森歩きが、涼しい快適な時期を迎えます。

そのため、

千尋岩、ジョンビーチなどへの遠出も行きやすくなります。

 

小笠原は常緑の木が多いのですが、

この時期以降、いくつかの樹木は落葉をはじめます。

特に海岸のモモタマナは真っ赤に紅葉し、

大きな葉っぱを落とすので、目に映えます。

 

花は、シャリンバイ・シマモクセイ・ムニンシュスラン・

コヘラナレン・ウチダシクロキなど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

=12月=

 

12月は、内地と同じ様に、

島でも歳末の売り出しやクリスマスです。

でも、暖かいせいか、

それほど、年末の雰囲気がありません。

年末便までは、観光客のやや少ない閑散期です。

 

12月中旬ぐらいには

波止場の前のガジュマルイルミネーションが点灯されます。

また店舗や人家でも、

イルミネーションを点灯するところがあります。

 

小笠原・父島のクリスマスイルミネーション(2023)

 

例年、クリスマスの便では、

着いた船からおがまるサンタが降りてきます。

そして、

幼児にプレゼントをくれます。(おが丸サンタ)

 

(おが丸サンタ  2005年は僕がやりました) 

 

いくつかの商店では歳末売り出しにあわせて、

抽選会も行われます。

 

年末から年始にかけては、

おが丸のお客様で島はごった返します。

大晦日には例年、

お祭り広場でカウントダウンのイベントが開かれます。

12時には一斉に大型船の汽笛が鳴らされます。

12月に入ると、

すっかり島の冬という感じになります。

島の人の服装も、ほぼ長袖・長ズボンになります。

気温は日中20-22度、夜間16-18度くらいなります。

水温も20-22度ぐらいです。

もう水着ではちょっと辛いです。

台風の心配はほぼありません。

海ツアーはほぼ島回りとなります。

海況が悪くなってきていますので、

マッコウクジラのツアーもかなり厳しい状況です。

ザトウクジラも、ポツポツ見られるようにはなりますが、

まだまだ本格的ではありません。

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その18.「ザトウクジラが、長期間、高確率で見られる」

 

イルカも海況や水温の点で、

大分厳しくなっているのが実情です。

イルカ目当てなら、冬場はあまりお勧めできません。

ダイビングは、ぼちぼちドライです。

ボートダイビングでは、

ずっと船の上ですので、ウェットはやや冷えます。

海は水温・透明度の点で、やや下がります。

ヒレナガカンパチが、

わりと普通に見られるようになってきます。

山歩きには絶好のシーズンとなりました。

涼しいといっても、

上りが続いたり、ハードに歩くと、汗をかきます。

それほど厚着はしないほうがいいでしょう。

もっていく飲み物の量も減り、荷物が楽になります。

モモタマナの紅葉や、

センダン・ハゼノキ・アコウザンショウの落葉など、

若干冬を感じさせるものも出てきます。

 

花は、

シャリンバイ・コヘラナレン・オガサワラグミ・

ムニンヤツシロランなど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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